ブログ 薬膳

柑橘類のスマイルカットでストレス解消しませんか?

 

ストレス海象柑橘類

 

柑橘系のフルーツの香りが好きだと言う方は多いです。

レモンのような酸味のある香りはスッキリ。

オレンジやネーブルのような甘さがある香りは気持ちを緩めて緊張をほぐす。

このような効果はアロマの精油でも言われています。

どれも、ストレスを感じた時や、イライラいしたり鬱々した時に嗅ぎたくなるのではないでしょうか?

これは薬膳でも同様で、柑橘類の香りが体の構成要素とされる『気・血・津液』の「気」を巡らせるのです。

ここでは、家族が自分で簡単に食べることができて、手も汚れにくいストレス解消の柑橘類の食べ方をご紹介します。

 

柑橘類スマイルカット

 

ストレス解消には柑橘類の皮を残す

香り成分は、実ではなく皮にあるため、缶詰のみかんでは気を巡らせることはできません。

 

柑橘類の香りでストレス解消

食べる時に皮を剥くと、香りがするのでその時「気」が巡るということなのです。

これだと、誰かが剥かないと食べないというご家族は、お母さんなり一家の主婦だけは気を巡らせられますが、食べる本人はイライラや鬱々を香りで解消できないということになってしまいますね。

ですが、食べる瞬間も食べ終わっても香りを嗅いでストレス解消できる食べ方があります。

それは完全に皮を剥かずに、スマイルカットと呼ばれるカットのしかたで食べる方法です。

 

柑橘系フルーツのスマイルカットのしかた

まず、中の白い筋や薄皮が苦くない柑橘類を選びます。

グレープフルーツ、夏みかん、甘夏、はっさくなどは薄皮に苦味があるので、苦い味が苦手な方はこれ以外の柑橘類でお試しください。

苦くないものは、オレンジ、ネーブル、伊予柑、清見、ポンカンなどです。

皮の香りの強いもの、それほどでもないものなど様々ですが、実を味わうことと皮の香りを嗅ぐことの両方でストレス解消できるのが食べられる柑橘類の良いのところですね。

 

1.よく洗った柑橘系フルーツのヘタを左になるようにおいて2つにカットする。

 

柑橘類スマイルカット

 

 

2.カットしたものをさらに半分にカットする。

 

柑橘類スマイルカット

 

3.さらに半分にカットする。

 

柑橘類スマイルカット

 

4.余裕があれば実と皮の間に包丁を入れる。(実が開いて食べやすい)

 

柑橘類スマイルカット

 

5.両手で端を持ち、下にひねると実が開いて皮から離れる

 

柑橘類スマイルカット

 

スマイルカットで食べるようになると、剥いてあげなくても小さなお子さんでも食べられますし、皮を付けたままの状態で食べるため(皮は食べませんが)、食べる人が香りを嗅げるのです。

 

ストレスは五臓の肝が関係する

薬膳の基になる中医学では、ストレスと関係するのは五臓の『肝』というシステムです。

「気」が巡らない状態は『肝』のバランスも崩しがちになり、イライラなどのメンタル系の不調が現れやすくなります。

『肝』を正常に保つ食べ物は香りの良いもの。

ねぎ、玉ねぎ、ニラ、セロリ、三つ葉、紫蘇、春菊、パセリ、パクチー、ハーブ類全般などです。

ですが、香りの強いものが苦手なら、柑橘系のフルーツをスマイルカットで食べれば「気」が巡りますし、『肝』もバランスを崩さずに保つことができます。

 

柑橘類の香りは受験生や生理前のPMSにもおすすめ

受験を控えた受験生や生理前にイライラしている女性にも、柑橘類の香りはおすすめです。

受験生なら、勉強机の近くにレモンやオレンジなどを丸ごと置いておくと、時々香る香りでスッキリしますし、生理前にイライラしやすい女性もキッチンや仕事場に置いておくことをおすすめします。

また、受験前には風邪をひくことも心配ですよね?

柑橘類のビタミンCは喉や鼻など粘膜にも良いことが言われています。ビタミンCはストレスが多いと体内で消費されてしまうため、受験の時などは柑橘系のフルーツの実を食べてビタミンCの補充、皮の香りでストレスを解消することがおすすめです。

丁度受験間近な時期に旬を迎える柑橘類は多いですから、ぜひ受験生のいる家庭は柑橘系のフルーツの実と香りの両方をお使いください。

ただ、実は体を冷やす性質を持つため、食べ過ぎてお腹を壊さないように注意しましょう。

 

まとめ

柑橘類の香りはストレスに良いと言われますが、香りの成分は皮にあるため皮を剥いて実だけ食べても香りを嗅げません。

皮の香りを食べる時も、食べ終わった瞬間も嗅ぐことのできる食べ方は「スマイルカット」です。

皮付きでも、実が皮から離れやすいため、手も汚れにくくわざわざ剥く手間も必要ないですし、主婦が家族のために剥いてあげなくても良いので家事を増やすこともありません。

柑橘類の実でストレスで減少してしまうビタミンCを補い、香りでストレスを解消できる、柑橘類の食べ方「スマイルカット」を受験生や生理前のPMS時にもおすすめします。

実は体を冷やすため、PMSが酷い時は生理が始まると下痢することがありますし、受験生も食べ過ぎに気をつけましょう。

 

【関連記事】

ストレス解消に飲むもの
ストレス解消によい飲み物の選び方

  季節の変わり目は、暑い日があったかと思えば急に寒くなったりと寒暖差が激しいですね。 知らず知らずのうちに、これも体にとってはストレスになっているって知っていますか? その上、仕事や人間関 ...

続きを見る

 

デトックス時の酸っぱいものに注意
酸っぱいものが好きな人が春からのデトックスで気をつける酸味の摂り方

酸っぱいものが好きな女性は多いと思います。 春になるとファッションも軽装になるため、今まで気にしていなかった体形も気になり始めますよね? 経験がある人もいるかもしれませんが、冬は体が栄養分を内側に溜め ...

続きを見る

 

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ プロ向け 活動報告

2024/4/29

【活動報告】第3期薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー講座(アドバンス)全12回終了

偶然にも横浜で活動されるお二人が受講された『薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座(アドバンス全12回)』が終了しました。     『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』はベーシック全7回とアドバンス全12回(事例検討会12回を含む)より構成されていて、それぞれのコースが終了された後、認定テストに合格されると、『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー』と『薬膳ヘルスビューティケアアマスターアドバイザー』に認定させていただきます。   この講座を受講されるのは、 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/4/28

特別勉強会 3回目の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」開講しました

2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして行っている『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』も4月22日(月)に3回目を迎えました。     3回目は農薬とは?から、遺伝子組み換えのメリットとリスク、ゲノム編集のメリットとデメリット、食品添加物と広範囲に渡りました。 農薬についてだけでもこれだけあります。  ・農薬の分類 ・農薬の使用目的 ・農薬の剤型 ・日本での農薬の現状と世界との比較 ・WHOで発がん性と示した農薬   体を作る食材の事を知らなければ選ぶ基 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告 薬膳

2024/4/28

【活動報告】対面にて最短で基礎が学べる「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」を開講しました

  2024年4月20日、21日の2日間で『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』を対面にて開講しました。 4名の方が受講され、二日間で薬膳を始めるための中医学の基礎から食材の選び方、食材事典の読み方を学ばれました。 過去に、独学で学ばれたことがある方や単発で何度か他の方から学ばれたことがある方もいらっしゃいました。 日本人になじみがあるのは明治以降にオランダやドイツから入って来た西洋医学の考え方で、東洋医学の陰陽のバランスの取り方などの概念はあまり浸透していません。 そのため、これを本で学んだり ...

ReadMore

お知らせ 受講後の感想 活動報告

2024/4/22

【活動報告】怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話を開講しました

2024年4月24日(水)に二回目となる『怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話』を開講しました。     薬膳の基になる中医学では体の構成要素を「気・血・津液」の3つだと言います。   その中の「気」は元気、やる気、勇気など普段使っている言葉でも何となくは感じるもののハッキリとわかりにくいと誰もが思うものです。   そこで「気」にフォーカスして「気」とは一体どんなものなのか?をお伝えする講座となりました。   中国では日本の縄文時代以前から「 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, 薬膳
-, , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳