寒くなると温かい紅茶やコーヒーなどを飲みながら甘いものを食べたり、温まるためにお茶やコーヒーを飲む回数が増えます。
体を冷す性質の緑茶や麦茶、交感神経を優位にして血管を収縮させることから血液循環が悪くなり冷えるとされるコーヒーは温かいものを飲んでも、体が温まるのは飲んだ直後だけ。
最近では、茶葉を発酵させた紅茶は体を温めるお茶と知っている方も増えてきました。
でも、たくさん飲むと体に水分が多くなりそれが冷えに繋がることは無視できません。
しかも、温かいものだけでは物足りなくて、何かスイーツやお菓子を食べていたら砂糖の摂り過ぎになってしまいます。
そこで、甘いものが好きな人がお腹の中から温まり、一杯でおやつを食べたような満足感のあるエイジングケアドリンクをご紹介します。
目次
体を温める砂糖を使っておやつの代わりにする飲み物
甘いものが好きな人は、白砂糖を摂る習慣ができてしまい血糖値が下がるとまた欲しくなるというループにハマっているのです。
だから、少しでも糖質の吸収度合いが低いものを選ぶことが大切になります。最近よく目にするようになったGI値とはGlycemic Indexn略で、食後の血糖値の上昇度合いを示す数値を言います。
数値が少ない方が、吸収が少ないということなので、少ないものを選ぶことが大切ですね。
ちなみに、市販のお菓子やスイーツに使われている砂糖は上白糖が殆どで、それより甘く感じる黒糖の方が上白糖よりGI値は低いのです。
しかも、黒糖はサトウキビをそのまま絞って作られたものであれば、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルが豊富です。
そして、白砂糖が体を冷やす性質なのに対し、薬膳では黒糖は体を温める性質だと言われています。
寒い時は、黒砂糖を選べば体を温めることができますね。
でも、黒砂糖なら何でもよい訳ではありません。さとうきび100%の物を選ぶことが大切。
さとうきび100%であれば「黒糖」の表記があります。さとうきびの絞り汁だけを煮詰めたものが「黒糖」。
それ以外は、「加工黒糖」と言って、糖蜜や粗糖などのさとうきびを加工した材料を混ぜて作られたものです。
体を温める黒糖を選び、ミネラルが豊富で白砂糖より低GIだから安心!というわけではありません。
なぜなら、黒糖も砂糖に変わりはないからです。
だから、ここでも食材の組み合わせで「なかったことにする薬膳」のメソッドを使います。
血糖値を緩やかに上げるため、食べて満足感のある黒豆を使う
糖質の吸収を緩やかにするために、繊維質と一緒に摂るという工夫を使いましょう。
そのために皮ごとの煎り黒豆を使うのです。黒豆は、エイジングケアの要である五臓の「腎」の底上げをする黒い食材です。
体を温めも冷ましもしない性質なので使いやすいです。そして、血を増やして巡らせる、砂糖を摂ることで弱りやすい胃腸機能に当たる「脾」が体に水分を溜めやすくなるのに対し、黒豆は「脾」を保護し不要な水分を排泄する特性があるからです。
熱湯を入れてふやかしながら、柔らかくなった黒豆を一緒に食べることができます。
欧米でも注目のエイジングケア食材クコの実を入れる
更にクコの実も入れます。
クコの実は、欧米でも注目のエイジングケア食材、ゴジベリーです。
薬膳では血を増やしパワーをつける、体の乾燥を緩和させる特性もあります。
また食べる目薬とも言われ、目のかすみや疲れ目にも効果があると言われるものです。
自律神経に関わる「肝」、乾燥に弱い「肺」そしてエイジングケアの要「腎」に働きかけるのでクコの実も入れます。
黒糖の甘い味にクコの実のわずかに酸っぱい味がアクセントになります。黒豆同様一緒に食べてしまいます。
どの家庭にもある良く知られたスパイス一振りで、寒い日もお腹の中から温まる
カップに入れた黒糖と黒豆、そしてクコの実の上から沸かしたてのお湯を注いで飲むだけでも体は温まります。
でも、最後の一振りでお腹の中から温まる飲み物になります。
最後の一振りは、ブラックペッパーです。冷たいものを急に飲んだり食べたりして、胃腸が冷えたことによる下痢にも効果があると言われています。
強くカラダを温める性質はシナモンと同じで唐辛子に次ぐものです。
まさか、料理以外に胡椒を?と思われるかもしれませんが、黒糖のちょっと癖のある味には胡椒のパンチがよく合います。
おススメは1~2振りです。大量に摂ると胃腸の粘膜が熱を持ち、充血によって働きが悪くなったり体の潤い不足の症状が強くホットフラッシュになる
方は症状が強くなるかもしれません。また、お子さんには刺激が強いのでおススメではありません。ご注意くださいね。
甘いもの好きな人の、芯から温まる満足感のあるエイジングケアの飲み物 まとめ
熱々の飲み物を飲むだけでは、体は芯から温まりません。選ぶものによっては食材の効能でカラダは冷えてしまいます。
それに、甘いものが止められない人は、甘い飲み物だけでは満足できないでしょう。
甘い味の素になる砂糖を温める黒糖にするだけでなく、飲み物の中に、よく噛んで食べるものが入っていると食べた満足感が得られて糖分の吸収速度も緩やかにすることができます。
そして、お腹の中から温めることで、胃腸の働きも良くなるのです。
甘いものが好きなアラフィフ世代が、エイジングケアの飲み物の一つとして寒い時期のおやつに、スイーツ代わりに召し上がってください。
ただし、一日に何杯も飲んだり、胡椒を大量に使うことは避けて下さいね。
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