季節の変わり目は、暑い日があったかと思えば急に寒くなったりと寒暖差が激しいですね。
知らず知らずのうちに、これも体にとってはストレスになっているって知っていますか?
その上、仕事や人間関係など私たちの周りにはストレスになる要素が多いのです。ストレスを溜めている状態は生命力である「気」が渋滞しているということ。
気が渋滞していると、血めぐりも水巡りも悪くなってしまいます。
ちょっと、ストレスを感じたら気を巡らせることを意識します。
薬膳では、気を巡らせる方法として香りの良いものを食べたり飲んだりします。もちろん花の香りを嗅いだりアロマのエッセンシャルオイルを焚いても良いのです。
ここでは、香りのよいお茶とその特性をお伝えします。
ストレス解消によい良いお茶にはどんなものがあるか
市販されているだけでも、香りが良いものと言えば、まずハーブティーがありますよね?
■ミントティー
ミントティーは味と香りの両方が楽しめるお茶です。
ストレスから来る蕁麻疹などにも効果があると言われ、私自身も母の入院と自宅と実家の往復、仕事の調整などでバタバタしていた時に突然蕁麻疹が出るようになりました。
その蕁麻疹の出る場所でも、ストレスが原因だと分かるものでした。
その時は、ミントティーに良くお世話になったものです。
■玫瑰花茶
香りの良いものと言えば、花を使ったものがあります。
バラの花を使ったローズティーとして、薬膳ではバラ科の玫瑰花(まいかいか)のお茶が有名です。
玫瑰花はハマナスのつぼみ。これを乾燥させた玫瑰花茶は、小さなピンクのつぼみが可愛らしく香りが優雅なので女性におススメです。
見た目でテンション上がるのと、何と言っても香りの良さ。
香りで気が巡るので、気の滞りによる血液循環の悪さで起こる、シミやクスミの改善にも効果があると言われます。
なにより、リラックスできるお茶です。生理不順の調整にも効果があると言われます。
薬膳講座では受講してくださる方から、「かわいい!!」と歓声の上がる玫瑰花は、血を増やすと言われるなつめやクコの実とブレンドして使うと血を増やして巡らせるという
お茶になるので一緒に使うのがおススメです。体を温める性質を持ちます。
■ジャスミン茶
ジャスミンの花を乾燥させたものを緑茶とブレンドしたのが一般的なジャスミン茶。
ジャスミンの中国語は茉莉花(まつりか)です。この漢字のイメージだけでも可愛らしい雰囲気がでていますよね?
ジャスミン茶は緑茶にジャスミンを入れるので、両方の性質や特性がミックスされます。
ジャスミンは体を温め気を巡らせるだけでなく、気持ちがざわつく時や、イライラてしまう時、ストレスによる食欲不振やお腹の張り、胃痛など女性のよくある症状を和らげます。
特に生理痛がある時は、ジャスミン茶を飲んで下さい。生理痛は血液循環の悪さから来る瘀血(おけつ)の症状の一つです。
気を流すことによって血めぐりが良くなれば次第に瘀血が改善されて、痛みから解放されるかもしれません。
※酷い生理痛は、子宮内膜症、子宮筋腫の疑いがあるので、検査は必ずしてくださいね。
緑茶はカラダにこもった熱を冷ますお茶です。解毒効果や、目や頭をスッキリさせたり鎮静効果があります。
これをジャスミンとブレンドすることで、イライラが改善されることはわかりやすいですね。
娘は、受験生の時にペットボトルのジャスミン茶を買って飲んでいたようです。
家にもティーバッグのものを常備していました。
■桂花茶
秋になると、外を歩いているだけでどこからともなくふわっと香って来るキンモクセイの香り。
秋を知らせる香りです。キンモクセイの花と緑茶、紅茶、ウーロン茶などをブレンドしたものが桂花茶。
上品な香りはお茶としての香りを長持させるところも嬉しいポイントです。
体を温める性質の中でも、特にお腹を温めると言われ、冷えから来る胃の痛みや食欲不振、消化不良などに良いとされています。
これだけの香りなので、当然気が良く巡ります。
窓を開けて室内にキンモクセイの香りが漂っていると、心も穏やかになり豊かな気持ちになれます。
ブレンドするお茶が、緑茶であれば緑茶の体を冷やす性質を利用して暑い日に、紅茶であれば紅茶の温める性質とキンモクセイの温める性質の相乗効果で寒い日のお茶としておススメです。
ウーロン茶は半発酵のお茶なので、緑茶同様に体の熱を冷ますお茶で利尿作用と脂っこいものの消化を助けるお茶になります。
ストレス解消によい香りの良いお茶は入れ方に注意する
香りの成分は、普通長時間は持ちません。
そのため、お茶を入れる時も、長時間ポットにお湯を入れたまま放置しないで、一杯分だけ入れるようにします。
そして、香りは上に上がるので、香りのある物を一番上に置きます。
茶葉より花を上に置くことで、お湯を注いだ瞬間から湯気と同時に香りが立つからです。
ストレス解消によい飲み物の選び方 まとめ
薬膳の視点からストレスに良い飲み物を選ぶポイントは、香りの良いものを選ぶことです。
特に花の香りやハーブの香りの物がおススメです。
お好きな香りの物があるなら、それでもOK!ただし、できたら香料の入ったものでなく自然な香りが良いですね。
香りによって「気」が巡ると、メンタルの不調だけでなく、「気」の滞りによって起こる血めぐり・水巡りの改善ができて
更年期特有の不調改善の助けになるはずです。
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