ブログ 薬膳茶

ストレス解消によい飲み物の選び方

2020年10月16日

 

季節の変わり目は、暑い日があったかと思えば急に寒くなったりと寒暖差が激しいですね。

知らず知らずのうちに、これも体にとってはストレスになっているって知っていますか?

その上、仕事や人間関係など私たちの周りにはストレスになる要素が多いのです。ストレスを溜めている状態は生命力である「気」が渋滞しているということ。

気が渋滞していると、血めぐりも水巡りも悪くなってしまいます。

ちょっと、ストレスを感じたら気を巡らせることを意識します。

薬膳では、気を巡らせる方法として香りの良いものを食べたり飲んだりします。もちろん花の香りを嗅いだりアロマのエッセンシャルオイルを焚いても良いのです。

ここでは、香りのよいお茶とその特性をお伝えします。

 

ストレス解消 薬膳茶

 

 

ストレス解消によい良いお茶にはどんなものがあるか

市販されているだけでも、香りが良いものと言えば、まずハーブティーがありますよね?

■ミントティー

ミントティーは味と香りの両方が楽しめるお茶です。

ストレスから来る蕁麻疹などにも効果があると言われ、私自身も母の入院と自宅と実家の往復、仕事の調整などでバタバタしていた時に突然蕁麻疹が出るようになりました。
その蕁麻疹の出る場所でも、ストレスが原因だと分かるものでした。

その時は、ミントティーに良くお世話になったものです。

■玫瑰花茶

香りの良いものと言えば、花を使ったものがあります。

バラの花を使ったローズティーとして、薬膳ではバラ科の玫瑰花(まいかいか)のお茶が有名です。

玫瑰花はハマナスのつぼみ。これを乾燥させた玫瑰花茶は、小さなピンクのつぼみが可愛らしく香りが優雅なので女性におススメです。
見た目でテンション上がるのと、何と言っても香りの良さ。

香りで気が巡るので、気の滞りによる血液循環の悪さで起こる、シミやクスミの改善にも効果があると言われます。
なにより、リラックスできるお茶です。生理不順の調整にも効果があると言われます。

薬膳講座では受講してくださる方から、「かわいい!!」と歓声の上がる玫瑰花は、血を増やすと言われるなつめやクコの実とブレンドして使うと血を増やして巡らせるという
お茶になるので一緒に使うのがおススメです。体を温める性質を持ちます。

ストレス解消の飲み物

 

■ジャスミン茶

ジャスミンの花を乾燥させたものを緑茶とブレンドしたのが一般的なジャスミン茶。

ジャスミンの中国語は茉莉花(まつりか)です。この漢字のイメージだけでも可愛らしい雰囲気がでていますよね?

ジャスミン茶は緑茶にジャスミンを入れるので、両方の性質や特性がミックスされます。

ジャスミンは体を温め気を巡らせるだけでなく、気持ちがざわつく時や、イライラてしまう時、ストレスによる食欲不振やお腹の張り、胃痛など女性のよくある症状を和らげます。

特に生理痛がある時は、ジャスミン茶を飲んで下さい。生理痛は血液循環の悪さから来る瘀血(おけつ)の症状の一つです。

気を流すことによって血めぐりが良くなれば次第に瘀血が改善されて、痛みから解放されるかもしれません。

※酷い生理痛は、子宮内膜症、子宮筋腫の疑いがあるので、検査は必ずしてくださいね。

緑茶はカラダにこもった熱を冷ますお茶です。解毒効果や、目や頭をスッキリさせたり鎮静効果があります。

これをジャスミンとブレンドすることで、イライラが改善されることはわかりやすいですね。

娘は、受験生の時にペットボトルのジャスミン茶を買って飲んでいたようです。

家にもティーバッグのものを常備していました。

 

 

■桂花茶

秋になると、外を歩いているだけでどこからともなくふわっと香って来るキンモクセイの香り。

秋を知らせる香りです。キンモクセイの花と緑茶、紅茶、ウーロン茶などをブレンドしたものが桂花茶。

上品な香りはお茶としての香りを長持させるところも嬉しいポイントです。

体を温める性質の中でも、特にお腹を温めると言われ、冷えから来る胃の痛みや食欲不振、消化不良などに良いとされています。

これだけの香りなので、当然気が良く巡ります。

窓を開けて室内にキンモクセイの香りが漂っていると、心も穏やかになり豊かな気持ちになれます。

ブレンドするお茶が、緑茶であれば緑茶の体を冷やす性質を利用して暑い日に、紅茶であれば紅茶の温める性質とキンモクセイの温める性質の相乗効果で寒い日のお茶としておススメです。

ウーロン茶は半発酵のお茶なので、緑茶同様に体の熱を冷ますお茶で利尿作用と脂っこいものの消化を助けるお茶になります。

 

ストレス解消 薬膳茶

自宅のキンモクセイの花を摘んで緑茶とブレンドした桂花茶

 

ストレス解消によい香りの良いお茶は入れ方に注意する

香りの成分は、普通長時間は持ちません。

そのため、お茶を入れる時も、長時間ポットにお湯を入れたまま放置しないで、一杯分だけ入れるようにします。

そして、香りは上に上がるので、香りのある物を一番上に置きます。

茶葉より花を上に置くことで、お湯を注いだ瞬間から湯気と同時に香りが立つからです。

 

 

ストレス解消によい飲み物の選び方 まとめ

薬膳の視点からストレスに良い飲み物を選ぶポイントは、香りの良いものを選ぶことです。

特に花の香りやハーブの香りの物がおススメです。

お好きな香りの物があるなら、それでもOK!ただし、できたら香料の入ったものでなく自然な香りが良いですね。

香りによって「気」が巡ると、メンタルの不調だけでなく、「気」の滞りによって起こる血めぐり・水巡りの改善ができて

更年期特有の不調改善の助けになるはずです。

 

【関連動画】

 

 

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ プロ向け 活動報告

2024/4/30

【活動報告】第3期薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー講座(アドバンス)全12回終了

偶然にも横浜で活動されるお二人が受講された『薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座(アドバンス全12回)』が終了しました。     『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』はベーシック全7回とアドバンス全12回(事例検討会12回を含む)より構成されていて、それぞれのコースが終了された後、認定テストに合格されると、『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー』と『薬膳ヘルスビューティケアアマスターアドバイザー』に認定させていただきます。   この講座を受講されるのは、 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/4/28

特別勉強会 3回目の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」開講しました

2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして行っている『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』も4月22日(月)に3回目を迎えました。     3回目は農薬とは?から、遺伝子組み換えのメリットとリスク、ゲノム編集のメリットとデメリット、食品添加物と広範囲に渡りました。 農薬についてだけでもこれだけあります。  ・農薬の分類 ・農薬の使用目的 ・農薬の剤型 ・日本での農薬の現状と世界との比較 ・WHOで発がん性と示した農薬   体を作る食材の事を知らなければ選ぶ基 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告 薬膳

2024/4/28

【活動報告】対面にて最短で基礎が学べる「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」を開講しました

  2024年4月20日、21日の2日間で『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』を対面にて開講しました。 4名の方が受講され、二日間で薬膳を始めるための中医学の基礎から食材の選び方、食材事典の読み方を学ばれました。 過去に、独学で学ばれたことがある方や単発で何度か他の方から学ばれたことがある方もいらっしゃいました。 日本人になじみがあるのは明治以降にオランダやドイツから入って来た西洋医学の考え方で、東洋医学の陰陽のバランスの取り方などの概念はあまり浸透していません。 そのため、これを本で学んだり ...

ReadMore

お知らせ 受講後の感想 活動報告

2024/4/22

【活動報告】怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話を開講しました

2024年4月24日(水)に二回目となる『怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話』を開講しました。     薬膳の基になる中医学では体の構成要素を「気・血・津液」の3つだと言います。   その中の「気」は元気、やる気、勇気など普段使っている言葉でも何となくは感じるもののハッキリとわかりにくいと誰もが思うものです。   そこで「気」にフォーカスして「気」とは一体どんなものなのか?をお伝えする講座となりました。   中国では日本の縄文時代以前から「 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, 薬膳茶
-, , , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳