ブログ 中医学

話すとき下の歯しか見えない人は消化器系を強くして頬のたるみ改善を!

2020年12月3日

 

話すとき下の歯が見える

話すときに、自分の歯の見え方を意識したことはありますか?

アナウンサーや司会業など、人前で話す仕事をする人は、下の歯というより上の歯がしっかり見えているはずです。

プロは笑顔で話しているから見えるのでしょう?そう思いますか?

いえいえ、笑顔で話せない内容の時でも、下の歯だけでなく上の歯も見えているはずです。

話すときに、下の歯しか見えなかったら、中医学では筋肉の不足や肉のたるみと考えます。

 

話すとき下の歯しか見えない人は五臓の「脾」の弱りかも

口角を上げて!とよく言われます。顔の表情筋を使うということですね。

口を閉じている時、もともと口角の下がっている人は話すときに下の歯だけしか見えない傾向があります。

口角を上げて話すと、下の歯だけでなく上の歯も見えるようになります。

ところが、簡単そうに見えて口角を上げるのが難しい人がいます。

それは、中医学では消化器系を担当する五臓の「脾」が弱い人です。

 

脾の弱りは肉の多い所に現れやすい

中医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)それぞれと関わりの深い体の部位が決まっています。

これを体系づけた昔の人はすごいですね。

消化器系にあたる「脾」で言うと、口や唇、肉がこれに当たります。

なので、消化器系機能が落ちているとこれらの部位に症状が現れることで、胃腸の弱りを知ることができます。

胃が悪い時、口の端が切れたり食べ過ぎ飲みすぎなどで口内炎ができるのは代表的な例です。

その中でも、体質的に消化器系が弱いと、肉付きの多い場所に「下がる」という形で現れるのが特徴です。

女性で言えば、バスト、ヒップ、頬の下がりですね。

どこも下がって欲しくない場所ばかりです。

 

話すときに、下の歯しか見えないのは脾の弱り

話すとき、下の歯しか見えないとしたら、それは頬の肉の下がりで口角が上げにくくなっているということです。

もちろん、表情筋を鍛えることは大切ですが鍛えていても消化器系の機能を弱らせないようにしなければ結局は肉は下がってしまいます。

つまり、脾を弱らせない、脾を強くするということが大切です。

脾を弱らせる食生活をしていませんか?好んで食べているものが脾を弱らせているかもしれません。

 

話すとき下の歯しか見えない!を改善するために控える6つの食べ物

脾を弱らせる食生活を改善しつつ、表情筋を鍛えてみて下さい。

脾を弱らせる食べ物は、6つあります。

1.冷たい食べ物飲み物

氷の入った冷たい飲み物やアイスなど。冷蔵庫から出したばかりのフルーツなど。

胃にとっては体温程度の温度が適温です。極端に冷たい温度や熱い温度は胃の消化力を落とします。

 

2.脂っこいもの

毎日揚げ物、脂こってりの肉などを食べ続けていると胃腸にとっては負担です。

毎日食べ続けるのは控えて、揚げ物を食べる時は大根おろしを添えて消化良く食べましょう。

生の大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれます。

 

3.砂糖を使った甘い味の物

砂糖は湿気に弱い脾を弱らせる原因になるものです。

鶏胸肉をパサパサさせず、しっとりと調理するために砂糖をもみ込む下準備があります。

これと一緒で、砂糖は体に湿気を呼び込む食べ物のため、砂糖の摂り過ぎは脾を弱らせてしまいます。

 

4.こってりした味の物

とにかく味が濃い、しつこい味の物です。油と砂糖を使ってコッテリとした食べ物は胃腸の負担です。

胃腸にやさしいのは、さっぱり薄味の料理です。

 

5.大量の乳製品

日本人はもともと乳製品は摂っていませんでした。食の欧米化によりパン食が増えて乳製品の摂取量も増加しています。

薬膳では、その人が生まれた場所でもともと食べられて来た食材が体に合うと考えられているのです。

大量の乳製品は砂糖と同じように、体に余分な湿気を呼び込むと言われ胃腸に負担となります。

 

6.アルコール

アルコールは適量であれば百薬の長ですが、飲みすぎると肝臓だけでなく薬膳では脾にも負担になると言われます。

休肝日を設けたり、1日に飲む量を決めて飲みすぎを防ぐ必要があります。

特にビールは冷たい飲み物でもあり、脾を弱らせて要らない湿気を溜めやすいため翌日の浮腫みの原因となります。

ビールを飲む時のおつまみ、枝豆は、胃腸の調子を整えて余分水分代謝が得意なのでとても理にかなっています。

 

脾を強くして、話すときに下の歯が見えないしゃべり方にする食べ物

脾を弱らせる食べ物もありますが、強くする食べ物もあります。

脾を強くする食べ物の代表は、黄色い食べ物、天然のほっこりとした甘い味の食べ物です。

かぼちゃ、とうもろこし、大豆、栗、さつまいも、じゃがいもなどの芋類がこれに当たります。

これらはそれぞれ、素材そのものにやさしい甘味があるものです。

 

 

まとめ

話すとき、下の歯が見える現象について、中医学では脾(消化器系)が弱いことで、頬が下がり、表情筋を上手く使えていないか、筋肉そのものが弱いために口角を上げられないことから起きると考えます。

脾を弱らせないようにするには、脾を弱らせる6つの食生活の改善と、脾を強くする食べ物を積極的に摂ることです。

そして、脾を弱らせる食べ物を食べたい時は、食材をを組み合わせて(なかったことにする薬膳)脾への負担を少なくすることを続けながら、毎日鏡を見て笑顔の練習をしてみて下さい。

話すときに下の歯だけでなく、上の歯も見えているはずです。

 

 

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「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

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