ブログ

野菜が高い!コスパ良く必要な栄養も摂れるこの時期の簡単料理の作り方

2020年8月28日

本格的な夏が始まる前の日照不足と、真夏の酷暑で全国的に野菜の生育状況が良くありません。

生産者さんが相当ご苦労されていることだと思います。

でも、一般消費者にとってはいくらその時期にはコレを食べると良いと勧められてもあまりに高いと買うのに躊躇してしまいますよね。

例えばきゅうり。例年なら旬の時期には高くても3本で150円くらいでしょうか?それが先日は2本で198円。1本100円です。

100円と考えればもちろん買えないものではありませんが、もし隣に1個198円のキャベツがあれば普通キャベツを選びませんか?

きゅうりは2本を四人家族で食べたら1回で終わってしまうけれど、キャベツなら何度も使えますよね。

ただ、きゅうりとキャベツは同じ野菜でも性質や効能が違うのです。

きゅうりのカラダにこもった熱を冷ます性質はキャベツにはありません。素早くカラダを潤して不要な水分を出すという特性もありません。

きゅうりの持つ性質や特性が必要な時、高くても仕方なくきゅうりを買わなければならないのでしょうか?

 

 

野菜が高い時は似た性質で値段の安い野菜を選ぶ

きゅうりはウリ科なので、まずウリ科の野菜を見てみます。この時期、ウリ科のゴーヤも冬瓜もお値段は高め。

では、最初にきゅうりの持つカラダにこもった熱を冷ます性質に注目して探してみると、安定してリーズナブルなのはもやしではないでしょうか?

もやしは大豆もやしと緑豆もやしがあるのを知っていますか?

きゅうりと同じカラダの熱を冷ますのは緑豆もやしなので緑豆もやしを選びます。1袋買っても50円しないでしょう。

もやしは「もやしっ子」などと言われるようにひ弱で栄養の無いもののように思われがちですが、大豆にしても緑豆にしても豆の発芽したものです。

薬膳では一物全体と言って、一つの食材のすべての効能をいただくという考え方があるので、もやしも根を取らずにすべていただきます。

特に、緑豆もやしには大豆もやしにはないモリブデンという鉄分吸収促進成分が豊富と言われるのです。コレ、女性には大切!!

 

 

野菜の特性が全く同じではない!そんな時は食材を組み合わせれば解決

緑豆もやしはきゅうりと同じくカラダにこもった熱を冷ます性質を持ちますが、きゅうりにはあるのに緑豆もやしにはない特性はカラダを潤すということ。

この特性を持つ食材の中からもやしと合いそうなものをいくつかピックアップしてみます。

例えばトマト、レンコン、梅、オリーブ、ほとんどのウリ科の野菜などです。

緑豆もやしと合わせるなら・・・茹でた緑豆もやしとシャキシャキの歯ごたえを残したレンコンのサラダ、緑豆もやしの梅干し和えなど

いくつか考え付きませんか?

全く同じ特性の食材が無くたって食材同士を組み合わせれば解決できます。そうすれば、もしお目当ての野菜が高騰していても他の野菜を使ってカラダに合わせた薬膳はできるという訳です。

薬膳を知らない方、薬膳を始めたばかりの方は〇〇にはコレ!と一つの食材を当てはめて覚えていると思います。

覚える時は、最低3個の似た性質や特性を持つ食材を同時に覚えておくと、一つがダメなら別の二つのどちらかを使えばよいと考えられます。

 

 

野菜が高い時、コスパ良く栄養も摂れる料理のまとめ

野菜が高くても、全てが一律高い訳ではないはずです。

安定して供給できるものは、野菜が高騰しても値段はそうそう変わりません。その野菜をチェックして性質や効能を知っておくことが大切です。

そして、その食材にはない効能が必要なら他の食材の効能を合わせる!意外と身近な簡単なことで今、高くなっている野菜の効能は満たせるのです。

自然が相手なので野菜や魚などの生産量は、工場で作られるもののように安定供給ができません。だからこそ私たちの工夫が大切ですね。

 

 

 

【関連記事】

一物全体という考え方~皮には皮の実には実の

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告

2024/3/14

単発中医学講座『みんなの体の時間割  五臓のシステムが働くベストタイムを知ろう!』を開催しました

本日3月13日(水)10:00~12:00にオンラインにて「みんなの体の時間割~五臓のシステムが働くベストタイムを知ろう!」を開講しました。 月に一度のペースで過去に開催した単発講座(中医学・薬膳)の中でリクエストがあった講座を再開講しています。   体の時間割とは子午流注(しごるちゅう)」の事。中医学の基礎となる中国の古典であり医学書の『黄帝内経』に書かれています。   子午流注では、五臓六腑を自然界の一日の流れに沿って当てはめ、五臓六腑それぞれが最も活発に活動する時間帯と最も不活発 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告

2024/3/3

対面にて舌診講座を開講しました

横浜にて2024年2月29日(木)に対面の舌診講座を行いました。 舌診は中医学の大切な四診(望診・聞診・問診・切診)のうちの望診の一つです。 舌には経絡が集まっておりその人の体質や内臓の状態が現れるため、人を映す「鏡」だとも言われます。   問診で伝わらなかったことや、お子さんや高齢者等自分の状況が上手く伝えられないケースでも舌を見ると分かることがたくさんあります。   サロンに来られるお客様のカウンセリングから、その方に合った施術や食事のアドバイスに中医学の知識と薬膳による食のアドバ ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/2/28

特別勉強会「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会~オーガニックとは」開催しました

外部講師をお招きして「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会~オーガニックとは?」を開講しました。   これは、薬膳の視点から自分や家族の体調に合わせた食材のピックアップができて来た方、サロンのお客様や飲食店のお客様に食のアドバイスができて来た方から出て来た疑問の 「選ぶ食材の農薬や添加物に関しては問題ないのだろうか?」に合わせて開講することにしたものです。   4回シリーズの1回目を2024年2月26日に開講しました。   スライド表紙の掲載許可をいただいています &nbs ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/2/16

単発講座「東洋医学で内側と外側から徹底的に冷え対策講座(オンライン)」開講しました

2024年2月14日(水)オンラインにて「東洋医学で内側と外側から徹底的に冷え対策講座」を開講しました。 冷えと一口に言っても、原因は環境や気候、普段食べているもの、もともとの体質等冷える原因が一つではないことをまず理解するところから始まりました。 この講座は1年前に対面でワークショップと合わせて開講した後に、オンラインでも開講して欲しいとリクエストをいただき今回で3回目となる講座です。     主な冷えの原因は1.冷える食事、2.運動不足や過労やストレスなど生活から来るもの、3.加齢 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ
-, , , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳