薬膳は中国伝統医学(中医学)を基礎に、食材の性質や効能を使って不調の改善や予防として使われて来た食療法です。
中医学の考え方は、不調そのものだけを治すのではなく、その不調の起きる原因を探り本物の病気になる前に悪化するのを少しでも防ごうというものです。
もともと皇帝の不老長寿と子孫繁栄の目的で発展して来たので、寿命を伸ばし生活の質(QOL)を上げることが得意です。
病気になるまで好き放題食べたり生活するのではなく、病気になる前の小さな不調の段階でに元の健康状態に早めに戻すことを目的とします。
体調の変化を早めに発見して早く対策を練ることができるのは、中医学の基礎理論の活用によります。
次にどうなるのかを予測して先回りして予防することも可能なのです。
この食療法を使ってなかったことにする薬膳にするメリットは、体質的に食べるのを避けた方が良いものを我慢してストレスを溜めたり、食べた翌日に絶食して帳尻を合わせようと言うのではなく一緒に食べる食材で食べたものの影響を最小限にできることです。
目次
中医学を使うのは、鍼灸・漢方薬・気功など様々でも特別なことが要らないのが薬膳
中医学を基礎とするのは、薬膳だけではなく鍼灸・漢方薬・気功など様々です。
しかし、根本の考え方は中医学による体調の傾きをそれぞれの手法を使って中庸(=健康な状態)に戻すと言う意味で、どれにも共通しています。
その中でも、特別なことをせずに生活の一部である三度の食事に取り入れられるのは薬膳ではないでしょうか?
季節ごとに起こりやすい不調をあらかじめ予測して、食材の性質や特性を利用し中庸な状態に整えて行くことが一番始めやすい薬膳です。
そのためには、冬には冬に起こりやすい不調とその時の体はどうなりやすいのかを知っておくことが大切ですし、その不調を基に戻す、もしくは不調にならないように予防するために食材を選ぶことも大切です。
なかったことにする薬膳に利用できるのは、食材の性質や効能とその食材を食べた後どうなるかが予測できるから
私がお伝えしている「なかったことにする薬膳」メソッドは、今の体調を中医学的に見て避けた方がよい食材を食べたい時に、それを食べた後の体がどうなるかを予測し別の食材の性質や特性を組み合わせて早めに中庸にしてしまうというものです。
この方法を取っていると、長年同じものを食べていたとしても体への負担を減らすことができて、食事で不調予防をすることができます。
なのでストイックに食べたいものを我慢するのではなく、たまには好きなスイーツやラーメンを食べたとしても、その時一緒に食べるもので好きなものを食べた影響をなかったことにしよう(中庸に戻す)ということなのです。
なかったことにする薬膳のメリット まとめ
なかったことにする薬膳のメリットは、食べたいものをストイックに我慢したり、化学的なものを摂ったり絶食しなくても、細かくリセットできることです。
しかも、三度の食事の中でできるということ。身近なことでできることです。
食材の性質や特性の組み合わせで、その食材の影響で体に起こる不調を事前に予防することができる食糧法の一つなのです。
しかしながら、食べた食事のカロリーはなかったことにはならないので食べ過ぎないようにしてくださいね。
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