ブログ 中医学

熱中症予防の潤いの素は水分だけではありません

2020年8月16日

毎日最高気温が40℃近いお盆です。

救急車のサイレンが聞こえるのは、熱中症で運ばれているのか?それも不思議ではありません。

 

毎年熱中症予防には、こまめな水分補給と適切にエアコンを使いましょう。と言われます。

でも、その飲み物の温度やどんなものが良いのか?までは言われません。

 

水を飲めば良い訳じゃありません

 

ただ何リットルもの水を飲んでも胃液が薄まるだけです。

汗としてカラダから出てしまう体液の量で摂るべき水の量も違うはずです。

そして、お茶やコーヒーでは利尿作用が強いために、多くはカラダを素通りして尿として出てしまいます。

もともと胃腸が弱くて、すぐお腹がちゃぽちゃぽしてしまうなら、一気に飲まなくても少量でしっかりカラダを潤わせてくれるものが良いですよね?

そのためには、水を飲むことだけでなくカラダの水分を補う特性のある食材を摂ることです。

例えば、瓜類を食べるとカラダにこもった熱を冷まして、必要な水分をすばやく補うことができるのです。かぼちゃを除く瓜類にはカラダを冷やす性質があり、必要な水分は補いながら要らない水分は排出する特性があるからです。

早くカラダを冷やして必要な水分を細胞に届けるには、水よりきゅうりやスイカだというのはこの理由からなのです。

 

 

お肌の乾燥やドライアイなどの予防にもなるのは「血」を増やすことです

 

更年期以降の女性は、お肌の乾燥だけじゃなくドライアイやドライマウスなどといった潤い不足からくる症状も出てきます。

すでにこんな症状が出ているなら、熱中症には特に気をつける必要があります。

すでにカラダの潤い不足のサインだからです。

潤いの素は、なにも水だけではないですよね?

カラダの中にある液体、「血」だって潤いの素なのですから。

普段から「血」を増やす食材を意識して摂ってくださいね。

特に女性は!!

 

 

「血」が増えるとイライラしたり不眠の解消にもなります

 

女性は初潮を迎えてから毎月の月経で血を失います。

そして妊娠出産母乳での育児とこれもまた自らの血を使ってわが子を育てているのです。

中医学では、女性の一生は「血」に左右されると言われるほど、女性にとって「血」は大切!!

「血」がたっぷりあってしっかり巡っていれば、お肌もツヤツヤで血色がよく、シミやクマもありません。

夜もしっかり眠れるし、メンタルも安定します。

 

女性が男性よりヒステリーになるのは、「血」が不足しているからです。

熱中症予防にも「血」を作ることを意識して赤いものや黒いものを食べるようにしてください。

 

クコの実は「血」と潤いの両方を増やすアンチエイジング食材です。

欧米でもゴジベリーとして有名です。

スーパーの中華食材コーナーで買えるので食べてみてください。

黒豆茶と一緒にふやかして食べてもいいし、にんじんしりしりに一緒に入れても美味しいです。

 

 

まとめ

 

熱中症予防には、こまめな水分補給と適切にエアコンを使うことが大切です。

これにプラスして「血」を増やすことを意識してください。

「血」も体の中の液体です。

汗で水分が失われると、血液中の水に当たるもの(現代医学でいう血しょう)が細胞を潤すために血液から出て行き、血がドロドロになってしまいます。

その予防のためにも、水分だけでなく「血」を補うことを忘れずに。

いつまでも美しくメンタルも整った女性でいるためのコツです。

 

 

【関連記事】

潤いアップには水分だけでなく増やすものがある

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ 中医学 活動報告

2024/7/21

【活動報告】子宮を知って子宮と仲良くなる講座開講

2024年7月17日(水)オンライン(zoom)にて『子宮を知って子宮と仲良くなる講座』を単発にて開講しました。     カウンセリング時に女性の方には必ず生理の状況の質問をします。 これは閉経していてもです。   漢方薬局でもこれは同じ。   その理由は女性の体の状態が毎月の生理に現れるからなのです。   けれど、中医学の基礎では五臓六腑の働きやそれぞれの関連性を学んでも「子宮」については五臓六腑の関連では出て来ません。   そこで女性はぜひ知 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告 薬膳茶

2024/7/19

【活動報告】ワークショップ『スーパーで買えるものを中心に!自分に合った薬膳茶を作ろう』開催

2024年7月14日(日)10:00~12:00に7名様のご参加にて対面での「スーパーで買えるものを中心に!自分に合った薬膳茶を作ろう」ワークショップを開催しました。   このワークショップは受講生の方からのリクエストにより開催を決めたものです。   薬膳茶は中医学の考え方をベースとした薬膳を飲み物に置き換えたもの。   作る時に気をつける事は、この二つが大切だとお伝えしました。   1.美味しく感じること 2.目的を決めてそれをかなえられる効能のある材料をピックア ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/7/19

特別勉強会 オーガニック食材ショッピングツアー開催 

  2024年7月4日(土)に今年のモーリー薬膳ラボ外部講師をお迎えしての勉強会『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』のオプションでショッピングツアーを開催しました。   ご案内くださったのは勉強会でも日本のオーガニックについての講座をしてくださった暮らす工房どんぐりのまつもとさちこさんです。   暑い日でしたがオーガニック野菜やその加工品などのお店をご紹介いただき、その後は皆さんとオーガニック野菜やグラスフェッドの牛肉を使った和食のランチ会へ。   お店のこだ ...

ReadMore

ブログ 中医学

2024/7/20

炭酸水を飲むことのメリット・デメリットと気をつけたいこと

    夏の飲み物に炭酸水を飲む人が増加傾向にあります。   炭酸水は水と同じように飲んでも大丈夫なのか胃腸への影響はどうなのか? ここでは中医学の視点から炭酸水を飲むメリットとデメリットを解説します。   目次1 炭酸水とは?2 炭酸水の特徴3 炭酸水を飲むメリット3.1 疲労回復効果3.2 血行促進3.3 食欲増進3.4 便秘解消3.5 ダイエット効果3.6 嚥下反射促進4 炭酸水を飲む時のデメリットと気をつけたいこと4.1 炭酸ガスが胃を膨らませるため胃酸が逆 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/7/19

特別勉強会 全4回の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」終了しました

    2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして開催してきた『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』全4回が2024年5月20日(月)に終了しました。   オーガニックは体のために良さそうだけれど、値段が高いとかセレブの人のものという印象があったかもしれない参加者の皆さんが、日常の食材選びの中でオーガニックのメリットとデメリットを知り、少しずつ自分目線でオーガニックを意識されるようになって来ました。   4回目はこれまでのおさらいの後、参加者の方々 ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, 中医学
-, , , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳