本日3月13日(水)10:00~12:00にオンラインにて「みんなの体の時間割~五臓のシステムが働くベストタイムを知ろう!」を開講しました。
月に一度のペースで過去に開催した単発講座(中医学・薬膳)の中でリクエストがあった講座を再開講しています。
体の時間割とは子午流注(しごるちゅう)」の事。中医学の基礎となる中国の古典であり医学書の『黄帝内経』に書かれています。
子午流注では、五臓六腑を自然界の一日の流れに沿って当てはめ、五臓六腑それぞれが最も活発に活動する時間帯と最も不活発になる時間帯を定義したものです。
自然のリズムに従っているため、起床、食事、活動、排泄、就寝等の時間を五臓の担当する特徴から活発になる時間帯にどんな行動をしておくと効率よく体の機能を使えるかがわかるのです。
五臓六腑はそれぞれお互いに影響し合ってバランスを取っています。
そのため、ある五臓が不活発になる時間帯にその五臓を働かせようとすると無理がかかりその後の時間帯に影響が出て来ます。
逆を言えば、ある五臓が活発に動く時間帯にその五臓の担う働きをするよう時間調整すると、睡眠の質が良くなる→翌日の排便がスムーズになる→効率よく栄養が吸収できる→良いパフォーマンスができ心と体の健康を保てる→睡眠の質が良くなる・・・のように健康的でよい流れが出来上がります。
例えば夕食時間が遅くなると睡眠の質が落ちることで夜中にトイレに起きるようになることも子午流注で説明できるのです。
喘息の発作は朝方によく起こると言われますがその理由も子午流注で考えると理解でき、朝方お腹を下すことがある人がいる理由もわかります。
五臓は人の感情とも関係するので、決断しなければならないことは午前中に決断するように時間調整するのが望ましいことの理由もお伝えしました。
最後に、エイジングケアにこの子午流注を活用する方法は、エイジングケアの要となる腎が弱る原因を無くし、腎が関わる時間帯にどんな行動パターンをしておくと良いかを食材に繋げて解説しました。
受講された方から、それぞれの時間帯にどの働きを担う臓腑が活発化してどの臓腑が不活発化するかを知っておくことで生活の質が変わるのが興味深いとご感想をいただきました。
サロンのセラピストさんからは、お客様の勤務体制による不調に気づいていらしゃる方もいて、その方へのアドバイスにも使っていただけそうです。
食事には気をつけているつもりなのに、薬膳もある程度できているはずなのに、不調がなかなか改善されない場合には子午流注で言われる五臓が不活発化している時間帯にその五臓を働かせる生活スタイルをされていないかを疑ってみると良いかもしれません。
現実的には、現代日本ではなかなかこの通りにできないとは思いますが、体調が悪いことが続いた時にはリセットの意味で子午流注に合わせて生活してみることをお勧めします。
ご受講くださった皆さま、ありがとうございました。
来月のリクエスト単発講座再開講は、4月17日(水)10:00~12:00で「怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話」です。
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