秋になると便秘になるのはなぜか

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秋に便秘になる人のタイプ別おすすめ食材

秋が進んでくると空気の乾燥も進みます。
お肌の乾燥だけでなく、喉、唇、鼻など粘膜の乾燥も感じるようになります。

そして、気づけば便秘になっていませんか?

夏は冷たいものの飲みすぎ食べ過ぎでお腹を壊すケースが多い季節ですが、秋は便秘になりやすくなります。

でも、一言で便秘と言っても原因はいろいろあります。ここでは、便秘を中医学の視点から分けてタイプ別おすすめ食材をお伝えします。

 

秋に便秘になる人の症状の特徴

●パワー不足・エネルギー不足(気虚)・・・排便時、力むと息が切れる。排便後に疲労感を感じる。
これは、主に胃腸に当たる五臓の「脾」と「肺」のエネルギー不足です。「肺」と「大腸」は表裏関係にあるため、秋は乾燥から「肺」が弱りやすく
「肺」が弱ると「大腸」も乾燥して便秘になります。
「脾」のパワーが落ちると腸の蠕動運動が低下して、便が腸に停滞することで便秘になりますが、この時「脾」のパワー不足が強いと脱肛も起こりやすいと言われます。
慢性疾患や手術・出産などで気虚が強いと便秘になりやすくなります。

●血の不足(血虚)・・・うさぎの糞のようなコロコロで硬い便。
中医学で血とは血液だけでなく含まれる栄養や酸素なども含みます。血も液体なので、血の不足があると体の中が乾燥して便秘になると考えます。
生理期間中の一時的な便秘や、産後の便秘もこれに当たります。

●不要なものを溜め込んでいる・熱体質(痰湿)・・・便の臭いがキツイ。出ても便器にこびりついて一度できれいに流れない。
アルコールや砂糖を使った甘いもの、脂っぽいもの、辛いものの過食により胃腸に熱がこもって、熱により必要な水分が減少します。
大腸に熱が溜まると大腸が乾燥して便秘になります。

●ストレスを溜めている(気滞)・・・下痢と便秘を繰り返す。日ごろからゲップやガスが出やすい。
ストレスで「気」の巡りが滞ると胃腸の働きが弱って便秘になります。消化吸収担当の「脾」と表裏関係にあるのが「胃」。
胃は飲食物を下に下ろすのが仕事なのに、気が巡らなくなると下に下ろせなくなって便秘になります。
これは、精神的な緊張や環境の変化で良く起こりやすい便秘です。環境の変化と言えば旅行先で便秘になるのがこの状態です。

また、秋になると乾燥から弱りやすい「肺」と表裏関係に当たるのが「大腸」だと言いましたが、「肺」の気が巡らなくなると咳や喘息になります。
このような状態だと大腸の気も流れなくなり便秘が起ることがあります。

●冷えによる(陽虚)・・・もともと冷え性だと体外からの栄養を受けやすく、特に寒いと便が硬く滞る。
加齢により体を温める力が弱ると、トイレの回数が増えてカラダが乾燥することで便秘になりやすくなります。

●潤い不足(陰虚)・・・体の潤い不足。腸が乾燥して便秘になる。口が乾いたり、カラ咳が出る。
同時にのぼせ、火照り、寝汗など更年期の不定愁訴も起こりやすくなります。また発熱の後など体内の潤いが減ったことによる大腸の乾燥でも便秘になります。
また激しく下痢をしたり、汗をかき過ぎた後の便秘もこのタイプです。

 

便秘のタイプ別おススメ食材

●パワー不足タイプ・・・豆類・芋類・とうもろこし・雑穀米などで「気」を補う食材を温かく消化の良い調理法で食べます。

●血の不足・・・牛肉の赤身・マグロやカツオなどの赤身の魚・イカ・タコ・黒豆・黒きくらげ・にんじん・ほうれん草・小松菜などの血を増やす食材を食べます。

●不要なものを溜め込んでいる・熱を溜めている・・・豆腐・緑豆もやし・アスパラガス・ごぼう・瓜類・海藻類などカラダを冷やしながら繊維質で絡めて体の外へ出す食材を。

●ストレスを溜めている・・・玉ねぎ・セロリ・柑橘系のフルーツ・ジャスミン茶・桂花茶・ローズティー・三つ葉・紫蘇・ハーブ類など香りの良いのを。

●冷えによる・・・ニラ・ネギ・にんにく・らっきょう・海老・マグロ・羊肉などカラダを温める性質の食材を温かい調理法で。冷飲食は特に避けましょう。
カフェインは利尿作用が高いのでカフェインの摂り過ぎにも注意。

●潤い不足・・・山芋(長芋)・白きくらげ・イカ・牡蠣・貝類・豚肉・鴨肉などの潤わせる食材とシーフードを蒸したりスープやお鍋など出汁も摂れる調理法で。

 

秋に便秘になる人のタイプ別おススメ食材 まとめ

秋は季節の特徴として乾燥が進むため、乾燥が体に影響して必要な水分不足になりがちです。

一言で便秘と言っても原因の違いから、元の状態に戻すためのおすすめ食材が違います。

便秘の原因で考えなければならないのは、五臓の「脾」と「肺」です。「脾」は消化吸収だけでなく排泄も担当しているからです。

人の体は必要な栄養は無駄なく吸収し、不要なものはしっかり出せなければなりません。

だから「脾」をいつでもケアし、大腸と表裏の関係にある「肺」を乾燥させないように特に潤わせる食材を意識して摂ることと、女性は潤いとしての「血」を増やす食材も同時に意識して摂ります。

脾を弱らせないように、アルコールや砂糖を使ったもの、脂っこいものの過食は避けて必要以上に辛いものを食べて体を乾かさないようにしましょう。

 

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森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単アンチエイジング薬膳」でアラフィフからの美と健康をサポートする簡単エイジング薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くても コツを掴んで実践できるとご好評です。個人セッションも受付中。

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