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イベント開催しました~大和トウキ葉摘み取り体験とクラフトワークショップ&薬草の里を訪ねる会

メルマガで募集したところ、直ぐに満席のお申込みをいただいたモーリー薬膳ラボ企画の『大和トウキ葉の刈り取りとクラフトワークショップ&薬草の里を訪ねる会』の開催報告です。

 

 

総勢12名と同伴の3名のお子さんのご参加で賑やかで楽しい会となりました。

 

晴れたら熱中症の心配がある時期でしたが、少し前から天気予報の降水確率が高くそれも心配されました。

 

ところが、早朝は土砂降りの雨だったにもかかわらず、大和当帰畑でのトウキ葉刈り取り作業やトウキ葉水蒸気蒸留の説明時には雨も降らず曇天の丁度良い日となりました。

 

大和トウキ畑のフィールドワーク

推古天皇が日本初の薬狩りをしたとの記載が日本書紀にあります。

 

その土地が、奈良県宇陀市。

 

漢方薬の原料となる国産の生薬栽培も盛んで、質の良い国産品として生産されています。

 

17世紀頃から大和地方に自生していた当帰を栽培し、江戸時代になると多くの薬問屋がこの地にたくさんでき、根はそこへ卸していたのです。

 

多くの製薬メーカー創業者の出身地なのも納得です。

 

かなり数が減り生産者さんの高齢化という問題もありながら、いまだに生薬の町、漢方の里としてて現在は自治体も力を入れてアピール。

 

今回はその中でも、大和当帰畑でトウキ葉の刈り取りをさせていただけることになりました。

 

無農薬のトウキ葉にはキアゲハの幼虫。
お子さんが夢中になっていました。

 

当帰の根を生薬として出荷するまでには定植後掘り起こすまでに2年の年月を要し、その後も乾燥や湯もみなどの大変手のかかる作業工程を経てやっと生薬となります。

 

それまで当帰の根は生薬として使われて来たものの葉や茎は利用されず廃棄されていたそうなのです。

平成24年に葉の部分が「非医」扱いとなり薬品から除外されたため、ハーブや野菜の一つとして、天ぷら、刻んで餃子、お茶、甘味噌と合えたものなどとして生葉だけでなく、その加工品として県を挙げて商品開発を進めています。

 

セリ科独特の香りは、好き嫌いがあるかもしれませんが、乾燥葉をお茶にした当帰葉茶、お風呂に入れる当帰葉湯は寒い日にお勧めの使い方です。

 

軸が赤いのが当帰でこの赤い部分に効果のある成分が多く含まれるそうです。

 

この時期、去年の物はなかなか見る事できない可憐な白い花を咲かせていました。

 

 

ご参加の皆さまは、ハサミを使って葉を刈り取ったり花の香りを嗅いだりして自然に触れて日常を忘れリラックスしていただきました。

 

その間に、葉を刻んで水蒸気蒸留が進みます。

 

お子さんもお母さんと参加。

薪と井戸水を使って水蒸気蒸留をしていただきます

 

採取できた芳香蒸留水は午後からのワークショップで化粧水の材料となりました。

 

 

大和トウキ葉の蒸留水で化粧水作り

 

薬草ランチボックスのお弁当をいただいた後は、大和トウキ葉の蒸留水を使った化粧水作りのワークショップです。

 

オール植物由来のお弁当にはところどころに薬草が使われています

 

防腐剤などを使わずに自分で作れる大和トウキ葉の蒸留水の効能が詰まった化粧水は、とてもなめらかで香りもやさしく皆さんから大好評でした。

 

それまで虫取りをして外を走り回っていたお子さん三人も、知らない間に集まって来てかき混ぜる作業に参加していました。

 

 

でき上った化粧水はお持ち帰りです。

 

ご自身で作った化粧水を使うたび、宇陀でのイベントを思い出していただけるのではないでしょうか。

 

 

宇陀市の薬草の里施設見学

全てのフィールドワークが終了し、場所を街に移しました。

 

こちらは宇陀市松山地区という歴史ある場所です。

 

かつて薬問屋が何十件も存在していたまさに日本の漢方薬の歴史に欠かせない地区。

 

こちらに下りて来たら、日差しが強くなり街歩きはあまりできませんでしたが、宇陀市歴史文化館「薬の館」と森野旧薬園(森野吉野葛本舗)の2カ所の見学をしました。

 

宇陀市歴史文化館「薬の館」

 

薬の館は江戸時代中期、豪商細川家が薬問屋をしていた場所です。

 

1835年(天保7年)に創業し、人参五臓圓、天寿丸という腹薬を発売し繁栄したと言います。

 

江戸時代から昭和の頃にはまだ見かけることのあった看板も趣がありましたが、何と言っても正面にある「銅板葺唐破風附看板」が当時の細川家の繁栄ぶりを物語っています。

 

立派な看板です

 

また、たくさんの使用人を抱えていた豪商ならではの台所では、複数のかまども見学することができます。

 

明治15年、細川家二代目当主の次女の長男「友吉」は藤沢家の養子となり後の藤沢製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)を創設。

 

館内には、生薬見本や生薬の引き出しがそのまま展示されていてとても興味深く、藤沢製薬が樟脳を商品として開発してきた歴史は蔵を使って展示され見学ができました。

 

玄関を入って最初の間が店舗です。左に薬ダンスが見えます。薬ダンスに萌え(笑)

 

 

薬の館から歩いて5分ほどの場所にあるのが森野旧薬園です。

 

森野旧薬園(森野吉野葛本舗)

約450年前に森野家初代が大和国吉野軍下市にて農業の傍らくず粉の製造を始め、吉野葛が生まれました。

 

葛晒しに欠かせない良質の水や寒冷な気候を求めて宇陀の現在の場所に移住したのが森野吉野葛本舗の始まりです。

 

第11代森野通貞は薬草木を愛好し屋敷内に栽培研究していたそうです。

 

これが当時の江戸幕府にも知れることとなり幕府採薬使と共に近畿一円、美濃、北陸の山や野から薬草を採取して幕府に献上しました。

 

その報酬として、幕府から貴重な中国産の薬草が下付され、江戸中期当時では唯一のプライベートな薬草園としての森野薬園を開設。

 

江戸8代将軍、徳川吉宗の国内産で漢方薬を普及させるという国策に貢献したとのことです。

 

現在でも、旧薬園の門に接して森野吉野葛本舗があります。

 

皆さん、本葛の葛湯や葛粉をお土産に買われていました。

 

スーパーで「葛粉」と表示されていても裏を見ると原材料に「馬鈴薯でんぷん」と書かれているものや、葛湯と書いてあっても「葛粉」はあまり使われていない商品もあります。

こちらでは、正真正銘葛湯も販売されていて、お腹の調子が悪い時や風邪をひいたかも?の背中がぞくぞくする時などに私も手軽に飲んでいます。

 

旧薬園はこの時期暑くて全てを回るのは断念された方が多かったです。

 

やはり多くの植物の花が咲く春が見ごろかと思いました。

 

自然を生かした地形に植えられている多くの薬草は一つ一つ見る価値のあるものばかりです。

 

当帰畑を開放していただき、水蒸気蒸留と蒸留水を使ったクラフトワークショップ、資料館他の見学と盛りだくさんな会でしたが、皆さんの楽し気なお顔に安堵したとともに、怪我無く無事にイベントが終了できたことはご参加くださった皆さまのご協力のお陰です。

 

ご参加の皆さまと大和当帰畑をお借りした西田先生との記念撮影

タクシーの台数が少なく手配に苦労しましたが、松山地区までは近鉄榛原駅から近鉄バス「宇陀路大宇陀」(道の駅)から徒歩5分ほど。

 

松山地区には公共交通機関を使って行くことが可能ですが、大和トウキ畑の見学他は自家用車かタクシーになります。

 

これからも、モーリー薬膳ラボでは中医学や薬膳、漢方に関わる目で見て触れて香りを嗅いだり味わっていただけるような企画をして参ります。

 

詳細はメルマガ「モーリーの簡単エイジングケア薬膳」で随時お知らせして行きますので、ご購読ください。

 

ご参加くださった皆さま、関係者の皆さまありがとうございました。

 

 

 

 

 

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森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

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