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島根県松江市にて冷えと湿気対策薬膳をお伝えして来ました

12月11日(日)10:00~15:00(昼食をはさみました)に、『女性の大敵、湿気と冷え対策薬膳』を島根県松江市の自然食品の店ひまわりさんでお伝えして来ました。

 

この講座開催は、薬膳講座を長年受講くださっているひまわりの伊達社長から、講座中にお客様のお悩みを伺っていたことがきっかけです。

 

私がアロマテラピーや薬膳を始めるきっかけとなった更年期の際、心身の不調から脱することができたアロマテラピーとの出会いの場所となったアロマテラピーサロン&スクールNeroli主宰「大和かぎろひ」の西田奈々先生との2講座連続で受講していただく形となりました。

 

 

 

冷え対策として当帰葉のご紹介から始まりました

それまでは四物湯、当帰芍薬散、加味逍遥散など女性の「血の道症」と言われる不調改善の漢方薬に使われてきた植物が大和当帰でした。

 

漢方薬には当帰の根を乾燥させたものを使いますが、これまでは葉も茎も全てが薬品の原料としての扱いだったのです。

 

実際には使われない葉はすべて廃棄されていたのですが、平成24年に当帰葉が薬機法で非医扱いとなったため、奈良県では当帰葉の成分分析が進められて来ました。

 

その結果、県の後押しもあり、食品として食べられる葉の商品開発が進められています。

 

西田先生のご出身地が昔から漢方薬の原料植物を栽培して来た土地であり、私も大和当帰葉には着目して来ました。

伊達社長から伺っていた松江市の女性が訴えられている不調に大和当帰葉を使うことで、その不調の予防になるのではないかと考えたのです。

 

そこで、大和当帰葉をご紹介したところ、聞いたことはあるものの食べたことはないと言われそれでは一度直接セミナーをということになりました。

 

当帰葉の歴史と蒸留成分についての説明とワークショップ

西田先生からは大和当帰と言う植物についてのご紹介と、当帰葉の成分分析結果やご専門のアロマテラピーに使う精油や蒸留水に残る成分についての説明がありました。

 

当帰葉について説明される西田先生

 

松江市は隣に出雲大社のある出雲の国。奈良県は大和の国として両県は古事記や日本書紀にも登場する古い歴史ある場所です。

 

特に歴史の部分では、大和と出雲の関係の話にも皆さんが興味を持っていらっしゃったことが印象的です。

 

大和当帰葉の成分の説明の後、ワークショップとして当帰葉蒸留水を使った化粧水作りを皆さんと一緒に行いました。

 

その後、セミナー時間中に乾燥葉をベースとした冷えと湿気対策のふりかけをデモンストレーションで作り、お弁当にかけて試食していただきました。

セミナー後のご感想に、このふりかけが美味しく、ぜひ作りたいという方が何人もいらっしゃったのが嬉しかったです。

 

松江市の女性の冬のお悩みに当帰葉を使った薬膳をご紹介しました

昼食をはさんだ午後からは、私のパートとして『女性の大敵、湿気と冷え対策薬膳~大和当帰を知る薬膳』です。

 

 

以前から松江市は湿度の高い場所だと聞いていました。宍道湖、中海、堀川などの水域に囲まれた水郷都市で、冬に雨の多い北陸型と夏に雨の多い北九州型の中間の気候が特徴です。

 

日本の年間平均湿度が60~70%なのに対し、松江市は年間平均湿度が78%と聞くと、どれだけ湿度が高いのかも想像が付くのではないでしょうか。

 

そして、日照時間が特に12月から2月にかけて少ないことも特徴です。

 

文化的には、松江藩の城下町と言う土地柄で、特に松平家7代目藩主松平治郷(はるさと)が茶道不昧(ふまい)流を大成したことから茶の湯文化が根付いています。

 

緑茶は体を冷やす性質であること、お茶には和菓子がつきもの。なので、和菓子を日常的に食べている人が多いのでは?

 

気候だけでなく、この文化も不調と関連していそうだと予測しました。

 

そして、日照時間が短いと幸せホルモンのセロトニンの分泌が少なくなり、それを補うかのように甘いものを欲するというスパイラルに陥り、そこから自分で体に要らない水分を溜めやすくなっているかもしれません。

 

体を温め自律神経の乱れを整えるための貼るカイロを貼るおすすめ場所もお伝えしました。

 

モーリー薬膳ラボ代表、森澤孝美 島根県松江市にて薬膳講座中

登壇中の森澤

 

その上で、せっかくの文化を否定することなく、お茶や和菓子の影響を「なかったことにする薬膳」を大和当帰葉にプラスして身近にあるものでお伝えしました。

 

「なかったことにする薬膳」についてはこちらをご覧ください。

なかったことにする薬膳のメリット

 

 

体調はその土地の気候や食文化を反映するからこそ、薬膳の考え方が合う

体質は人それぞれだとお伝えしますが、その体質を作る大元は、住んでいる場所の気候や長年食べ続けているものの影響もあります。

 

世間で〇〇に良いと言われる食べ物も、自分に合っているのかがわからなければ不調の原因になることもあるのです。

 

薬膳では、原因を考えることは基本なので、その人のバックボーンとなること、つまり環境や食事などは原因となっていないかを探ります。

 

原因がわかりそれをフラットな状態に戻す食材と使って作る食事が薬膳です。

 

今回、松江市の皆さんにお伝えしたことで、今年の冬のお悩みが少しでも解消できることを願っています。

 

最後に、受講くださった皆さま、自然食品の店ひまわりの伊達社長、スタッフの皆さま、西田先生ありがとうございました。

 

司会をされる伊達社長

 

夏も蒸し暑い場所と聞きます。夏の湿度対策もぜひ薬膳で続けていただけたら幸いです。

 

 

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

朝日カルチャーセンター 薬膳講座 森澤孝美

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「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

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