ブログ メニュー

お鍋料理は定番の野菜や魚介、肉などの具材とお出汁を変えれば簡単に薬膳になる!

2020年10月20日

寒くなるとテーブルに載ることが増える料理と言えばお鍋、煮込み料理ですよね?

切った具材を、出汁の入ったお鍋に入れたら調理しながら食べられるお鍋は簡単に薬膳にしやすい料理です。

どんなところに気をつけたらオリジナル薬膳鍋になるかをお伝えします。

 

具材の特性を基にした出汁の選び方

最近は、スーパーに行けば味付けされた鍋のお出汁がレトルトになって売られています。

でも、簡単なので出汁を取ってしまいましょう。

目的別に分けてみると、

■ 寝不足、疲れ気味の時・・・かつおだし(簡単に出汁を取るには花かつお20g程度を市販のだしパックかお茶パックに分けて入れ沸騰した鍋に入れる。
火を止めてそのまま1~2分置いてだしパックを静かに鍋から出す。)

■ 浮腫みが気になる、雨の日または翌日が雨・・・昆布出汁

■ エイジングを気にする時・・・骨付き肉から取ったボーンブロス

■ 物忘れ予防・記憶力低下予防・・・煮干し出汁

これは、食材の効能を薬膳の視点から目的に合わせたものです。

かつおだしの鰹は赤身の魚です。薬膳では、赤身の魚や肉は睡眠不足によって減るとされる「気血津液」の血を補い、消化吸収を高めると言われます。

 

昆布だしの昆布は、体に溜まった要らないものをデトックスするのが得意です。特に、浮腫みや水太り、脂肪が気になる時、雨の日や雨の前日など

湿気の影響で不調になる場合は昆布出汁にします。

 

鶏肉や豚のスペアリブから取ったボーンブロスには、骨から溶け出した骨髄も含まれます。エイジングを担当する五臓の「腎」に蓄えられていると言われる

人の生命力「腎精」から作られるものには、骨や歯、脳、血、髪の毛、足腰の丈夫さなどがありますが、年齢と共に「腎精」が減ることで、

骨がもろくなり、葉が弱ります。脳が委縮したり脳への血流が減れば認知症に。髪の毛は血の余り「血余(けつよ)」と言われ血が少ないとメンタルが安定せず

不眠症や、寝つきが悪くなったり夜中によく夢を見るようになります。高齢者になって足腰が衰えるのも腎の弱り。

日頃から、骨付き肉のスープと骨付き肉を食べることでエイジングのスピードを緩めることができると言うのが薬膳の考え方です。

 

脳への血流量を高めておくことが記憶力の低下を防ぐと考えられるため、日ごろからDHAやEPAを多く含む青背の魚を積極的に食べます。

みそ汁の出汁やお鍋でも煮干し出汁を使うことで、脳への血流量を増やすことを意識します。これは、受験生にも当てはまりますよ!

 

食材の特性を活かした使う食材(具材やつけダレの材料)の選び方

いつも、定番にしてしまっているお鍋の具材も、食材の効能で選べば薬膳料理が簡単にできてしまいます。

目的別に分けてみると、

■ 寝不足、疲れ気味の時・・・白菜、長ネギ、玉ねぎ、長芋、かぼちゃ、白身魚、鶏肉、黒きくらげ、しいたけやエリンギなどのきのこ類

■ 浮腫みが気になる時・・・緑豆もやし、こんにゃく、冬瓜、水菜、レタス、白身魚、もずくやわかめなどの海藻類

■ エイジングを気にする時・・・黒きくらげ、海老、ニラ、帆立、ムール貝、うずらの玉子、豚肉、鶏肉、牛肉、黒酢、黒ごまペースト

■ 乾燥予防・・・長芋、白きくらげ、クレソン、春菊、エリンギ、ほうれん草、モロヘイヤ、イカ、牡蠣、はまぐり、豚肉、鴨肉、豆腐、豆乳、白ごまペースト

■ 極寒の日・・・ ラム肉、ニラ、海老、にんにく、生姜、長ねぎ、玉ねぎ、唐辛子 (キムチ)

 

いつも同じ定番の具材ではなく、ここに挙げた具材を上手く組み合わせて目的に合わせた薬膳鍋を作ってみてください。

 

お鍋料理は定番の野菜や魚介、肉などの具材とお出汁を変えれば簡単に薬膳になる! まとめ

お出汁と具材の組み合わせに漬けダレの組み合わせで、目的別の薬膳鍋ができます。

具材だけでなく、お出汁の材料になる食材の特性を考えれば、お出汁+具材のスープになるからです。

つけダレを使う場合は、つけダレの効能も合わせて考えます。

漢方薬が「煎じる」と言うように、スープの中に食材の効能が抽出されると考えれば、出汁も一緒にいただく日本のお鍋は作りやすい薬膳料理ですね。

 

おでん

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ プロ向け 活動報告

2024/4/30

【活動報告】第3期薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー講座(アドバンス)全12回終了

偶然にも横浜で活動されるお二人が受講された『薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座(アドバンス全12回)』が終了しました。     『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』はベーシック全7回とアドバンス全12回(事例検討会12回を含む)より構成されていて、それぞれのコースが終了された後、認定テストに合格されると、『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー』と『薬膳ヘルスビューティケアアマスターアドバイザー』に認定させていただきます。   この講座を受講されるのは、 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/4/28

特別勉強会 3回目の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」開講しました

2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして行っている『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』も4月22日(月)に3回目を迎えました。     3回目は農薬とは?から、遺伝子組み換えのメリットとリスク、ゲノム編集のメリットとデメリット、食品添加物と広範囲に渡りました。 農薬についてだけでもこれだけあります。  ・農薬の分類 ・農薬の使用目的 ・農薬の剤型 ・日本での農薬の現状と世界との比較 ・WHOで発がん性と示した農薬   体を作る食材の事を知らなければ選ぶ基 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告 薬膳

2024/4/28

【活動報告】対面にて最短で基礎が学べる「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」を開講しました

  2024年4月20日、21日の2日間で『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』を対面にて開講しました。 4名の方が受講され、二日間で薬膳を始めるための中医学の基礎から食材の選び方、食材事典の読み方を学ばれました。 過去に、独学で学ばれたことがある方や単発で何度か他の方から学ばれたことがある方もいらっしゃいました。 日本人になじみがあるのは明治以降にオランダやドイツから入って来た西洋医学の考え方で、東洋医学の陰陽のバランスの取り方などの概念はあまり浸透していません。 そのため、これを本で学んだり ...

ReadMore

お知らせ 受講後の感想 活動報告

2024/4/22

【活動報告】怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話を開講しました

2024年4月24日(水)に二回目となる『怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話』を開講しました。     薬膳の基になる中医学では体の構成要素を「気・血・津液」の3つだと言います。   その中の「気」は元気、やる気、勇気など普段使っている言葉でも何となくは感じるもののハッキリとわかりにくいと誰もが思うものです。   そこで「気」にフォーカスして「気」とは一体どんなものなのか?をお伝えする講座となりました。   中国では日本の縄文時代以前から「 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, メニュー
-, , , , , , , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳