2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの期間に開催中の大阪・関西万博。
開催地の大阪では、5月20日にはすでに真夏日を記録しています。
前年の2024年には10月下旬まで夏の暑さが残っていたことを振り返ると、この万博期間はほぼ夏の開催となります。

会場の海の上に浮かぶ人工島「夢洲」
期間中は、多くの来場者が予想される一方で、猛暑や混雑による疲れや体調不良が気になるという方も多いのではないでしょうか?
特に40代〜50代の女性は、更年期の不調や体力の落ち込みを感じやすい時期。
暑さや人混みによるダメージを最小限にして、楽しい思い出を残すためには、事前の準備=「持ち物選び」と「体調管理」がとても大切です。
この記事では、薬膳の専門家の視点から、一般的に持って行くべきアイテムに加え、夏バテを防ぐ薬膳的な飲み物や軽食、NG持ち物のアドバイスまでを盛り込んだ、万全の対策リストをご紹介します。
目次
大阪万博を楽しむための基本の持ち物リスト(一般編)
まずは、誰もが持って行って損のない「基本の持ち物」を押さえておきましょう。
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帽子(つば広タイプ):直射日光を防ぐために必須。通気性のある素材を選びましょう。
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日傘:折りたたみでUVカット効果のあるものが便利。晴雨兼用だと急な夕立の際にも対応可能。
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サングラス:目からの紫外線も意外と疲れの原因に。
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ハンディ扇風機 or ネックファン(扇子):熱がこもるのを防ぎます。
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保冷タオル・冷却スプレー:首筋や脇を冷やすだけでも効果大。
- 飲み物:会場内には自販機もありますが、やはりイベント会場価格。しかも暑い時期には購入が殺到して欲しい時にすぐに買えない場合もあります。
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モバイルバッテリー:会場アプリの利用や緊急時に。
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ウェットティッシュ・除菌スプレー:飲食の前後やトイレの後に活躍。海外パビリオンでの食事にはお手拭きは出されません。
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ビニール袋・ゴミ袋:持ち帰りゴミ対策に便利。
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レジャー用の小型折り畳み椅子:日陰の少ない会場内で、順番待ちの列に並ぶ際にも少し座れると楽です。
- 会場内マップ:公式のものより、すでに来場している人がアップしているマップの方が分かりやすいという説もあり。
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保冷ボトル:あとでご紹介する薬膳ドリンクを入れて持参しましょう。
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日焼け止め:汗で流れてしまったりもするので途中で塗り直すため。海の近くなので紫外線も街中より強いです。
薬膳の専門家がすすめる!夏バテ&疲れを残さない持ち物リスト
ここからが、薬膳の視点からの対策リストです。夏バテ対策だけでなく、翌日に疲れを残さない工夫もたっぷり詰まっています。
持ち物リスト1. その場で作れる夏バテ対策薬膳ドリンク(給水機の活用)
大阪万博の会場内には給水機が複数設置されています。
ここにティーバッグを持参して、薬膳茶を作るというのが専門家おすすめの方法です。
■ 薬膳の視点からおすすめのティーバッグ:
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緑茶(体の熱を冷ます・利尿):体にこもった熱を優しく冷まします。
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麦茶(体の熱を冷ます・健胃):胃腸にやさしく、汗で失ったミネラル補給にも。
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ハイビスカス(ローゼル)ティー(疲労回復・酸味で潤す):クエン酸豊富で疲労対策に。抗酸化作用で日焼け対策にも。
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蓮の葉茶(体の熱を冷ます・消腫):むくみやほてりが気になる人に。
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ミント+桑の葉ブレンド:(体の熱を冷ます・頭痛対策)爽やかさと潤いを同時に。
ティーバッグを保冷ボトルに入れておけば、現地の給水機で水を注ぐだけで優しいオリジナル薬膳ドリンクが完成します。
真夏の屋外では水分補給は必須。
パビリオンの順番待ちなどは炎天下になる可能性が高いので、家で薬膳ドリンクを詰めて行き、飲み終わったら持参したティーバッグを使って現地で水の補充を。
持ち物リスト2. 夏バテ対策にすいかジュース(薬膳で言われる食材の性質を活用)
■ プラスα:紙パックの100%すいかジュース
すいかは薬膳でいう「清熱・利水」の食材。
常温でも体にこもる熱を冷ます性質です。
汗で失った水分をすばやく補い、不要な水分は排泄させる効能があるため、すいかがジュースになったものは手軽に体の熱を冷まして水分補給に役立ちます。
市販のすいかジュースを凍らせて会場に持参すれば、パビリオンの入場待ちで並んでいる時に首筋や手のひらを冷やすことができます。
手のひらを冷やすと体の暑さが軽減されるという報告があります。
持ち物リスト3. 持ち込みOK!夏バテ対策の薬膳的な軽食アイデア
万博会場では、軽食の持ち込みが許可されています(持ち込みNGなものは詳細は公式サイトをご確認ください)。
以下は、薬膳の観点から夏の疲れを防ぐ持参すべきおすすめの軽食です。
■ おすすめ軽食:
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カットすいか(保冷パック・保冷剤と共に):汗で失う潤いと熱取りを兼ね備えた夏の王様フルーツ。
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きゅうりの梅塩がけ(保冷パック・保冷剤と共に):熱取りのきゅうりに、発汗で失われがちな塩分、ミネラルを補う梅塩を。
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プチトマト(洗って水けを切った状態で):熱取り
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冷やし焼き芋(小ぶりのもの):エネルギー補給と胃腸にやさしい。特にお子さんにおすすめ。
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ドライフルーツ(なつめ・クコの実):血を補い、甘味でエネルギーをチャージ
保冷バッグに保冷剤と一緒に入れて持ち運ぶことで、現地でのエネルギー補給&クールダウンが同時に叶います。
薬膳の視点から見た夏バテや疲れに繋がりやすい「避けたい持ち物・NG習慣」
せっかく準備をしても、体調を崩すリスクを高める「避けたい持ち物」やNG習慣もあります。
以下は薬膳の視点から見た避けたい例です。
❌ 冷たすぎるペットボトル飲料:一気飲みは胃腸を冷やし、消化力の低下や腹痛の原因に。
トイレに直ぐ入れるとは限りません。パビリオンの列に並んでいて後もう少しというところで腹痛になってしまうのは避けたいところ。
飲み方は、少しずつこまめに飲むと良いですね。
❌ 高カフェインのエナジードリンクやコーヒー:利尿作用が強く、水分が体から出すぎてしまう可能性。
水分補給をしていても、細胞に届いていなければ潤い不足は防げません。
飲み過ぎには注意です。
※万博会場には、缶や瓶の飲料の持ち込みはできません。
❌ 甘すぎるスナック菓子や冷たいアイス類:血糖値の急上昇から急下降で眠気・疲労感が出やすくなります。
食後に、かえって喉が渇くこともあり、血糖値が下がった時にまた甘いものが欲しくなってしまう可能性があります。
待ち時間に口さみしくなった時は、塩分補給のキャンディーなどを少々食べるくらいが良さそうです。
更年期世代が夏の大阪万博を快適に過ごすための3つのポイント
1. 水分補給は「冷たさ」より「性質」で選ぶ
夏場はどうしても冷たいものばかり摂りがちですが、薬膳では体を冷やしすぎると胃腸の働きが落ちて疲れやすくなると考えます。
緑茶や麦茶など「涼性(穏やかに冷やす)で内側から熱を冷ますお茶を選ぶのがポイントです。
冷えすぎているものの一気飲みではなく、「少しずつこまめに」を心がけましょう。
2. 塩分・ミネラルは自然素材で賢く補給
甘すぎるスポーツドリンクより、梅干しや黒糖などで自然にミネラル補給をする方がむくみやだるさの軽減にもつながります。
3. 無理をしない動線と休憩の工夫
事前に公式アプリなどでパビリオンの配置や休憩スポット、トイレや給水場所をチェックし、真夏は特に「30分歩いたら10分休む」など、体力を温存しながら楽しむ工夫を。
まとめ|薬膳の知恵で夏バテや疲れ対策をして「行ってよかった」万博体験を
2025年の夏、大阪万博を思いっきり楽しむためには、暑さや疲れ対策をあなどらないことが最大のポイントです。
そして、そこに薬膳の知恵を取り入れることで、できるだけ体への負担を減らし、後に疲れを残さない見学のしかたを。
若い頃と違って、一度の無理から本格的な夏バテにならないためにもこの記事を参考に、一般的な持ち物に加えて、ティーバッグで作る薬膳茶や、冷やしすいか、きゅうり、薬膳軽食などを上手に取り入れて、快適で楽しい一日をお過ごしください。
帰宅後はこれをご飯にかけて疲れを取るのも薬膳的に有効です。
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参考サイト:EXPO2025大阪・関西万博公式サイト