受験シーズンは体力と精神力が試される時期です。
集中力や免疫力の維持、ストレス対策をしっかり行うことで、万全の体調で試験に臨むことができます。
この記事では、薬膳の知恵を活かし、受験生の体調管理に役立つ食事法をご紹介します。
目次
1. 受験勉強に欠かせない!集中力を高める薬膳食材
受験勉強を続けるには、脳の働きを活性化し、集中力を維持することが重要です。
薬膳では、体の構成要素の一つ「血」を増やし脳への血流を増すことが集中力向上のカギとされています。
集中力アップに役立つ食材:
黒ごま:脳を活性化し、記憶力を高める。
クルミ:オメガ3脂肪酸が豊富で、神経機能をサポート。形が脳に似ていることから「健脳の種実」と言われます。
ナツメ:血を補い、精神の安定を促す。
レバー:血を補い、眼精疲労解消。
青魚:脳の機能を活発にするDHA、血液をサラサラにするEPAを豊富に含む。手軽に摂れるちりめんじゃこでも良い。
玄米:血糖値が上り難くエネルギー供給を長時間持続させる。
胃腸が弱いと消化できないことがあるので受験日当日や前日に初めて食べるのは避けましょう。胃腸が弱い場合は発芽玄米の方が消化しやすいのでおすすめです。
これらの食材を日々の食事に取り入れることで、脳の疲労を軽減し、学習効率を向上させることができます。
2. 風邪や冷えを防ぐ!免疫力を高める薬膳の基本
受験期の冬は、風邪やインフルエンザのリスクが高まるため、体の免疫力(抵抗力・バリア)が不可欠です。
薬膳では、体を温める食材や「補気(ほき)」を意識した食事が効果的です。
特に体のバリアを保つのは五臓の「肺」。
「肺」を高めるために白い食材もおすすめです。
免疫力アップの食材:
ショウガ:体を温め、血行を促進。
長ネギ(白い部分):抗菌作用があり、体を温め風邪予防に最適。
かぼちゃ:ビタミンA・Cが豊富で、粘膜を強化。
長芋:胃腸機能を向上させ、疲労回復をサポート。
これらの食材を活用して、鍋料理や味噌汁などを毎日飲むことで、受験当日まで元気な体を維持しましょう。
3. 試験直前のメンタルケア|ストレスを和らげる薬膳
試験が近づくと、ストレスや緊張が増してきます。
過度なプレッシャーは体調不良の原因となるため、薬膳を取り入れて心を落ち着けることが大切です。
香りのよいもので緊張やストレスを解消したりイライラする気持ちを落ち着かせるために「血」を補うものを摂りましょう。
ストレス対策におすすめの食材:
ナツメ:血を補い、精神の安定を促す。
あさり:血を補い、精神の安定を促す。殻付き調理がおすすめ。
カモミールティー:神経を鎮め、リラックス効果が高い。
ジャスミンティー:イライラ予防。
日本で買えるジャスミンティーは緑茶にジャスミンの花の香りをつけたもの。
利尿効果と冷えに繋がるので飲み過ぎには注意が必要です。
ゆり根:神経を落ち着かせ、イライラや不安感を解消。不眠の解消にも良いとされる。
「肺」を高める尾で咳や喉の乾燥にもよい。
出汁と味噌:日本人のリラックス効果に良いとされる。できればインスタントではなく出汁をひいて味噌汁を作りましょう。
受験直前の夜は、これらの食材を使った「リラックス薬膳ティー」や「心を整える温いスープや味噌汁」で、穏やかな気持ちで睡眠をとりましょう。
4. 受験当日の朝食|脳をフル稼働させる薬膳メニュー
試験当日の朝食は、エネルギー補給と消化の良さが重要です。
胃に負担をかけず、集中力を最大限に引き出す食事を心がけましょう。
おすすめの受験当日朝食メニュー例:
おかゆ(できれば玄米):消化が良く、持続的なエネルギー補給には玄米粥。お粥でなくても白米に少し発芽玄米を入れるのもおすすめ。
味噌汁:山芋(長芋)とかぼちゃ、ねぎでお腹を温め消化よくエネルギー補充。
焼き鮭:サーモンピンクでも白身魚。消化が良く温めて胃腸機能をアップ。
玉子:五臓全てを補う玉子。栄養価が高いので玉子がゆにするのがおすすめ。
玉子を使う茶わん蒸し、あらかじめ茹でたほうれん草やちりめんじゃこ入りの玉子焼きもおすすめ。
「受験に勝つ」と縁起をかつぎ「とんかつ」にしたいところですが、受験前日、当日は脂っこい食事や消化に時間がかかる肉類は避けることが重要です。
5. 受験後の体調管理|疲労回復と生活リズムの整え方
試験が終わった後も、気を抜かず体調管理を続けることが大切です。
疲れた体を癒し、次のステップに向けて整えるための食事を意識しましょう。
受験後におすすめの回復メニュー:
山芋と鶏肉のスープ:消化に優れ、疲労回復をサポート。
クコの実とナツメの薬膳茶:血を補い、心身をリラックス。
発酵食品(納豆、ヨーグルト、ぬか漬け):腸内環境を整え、免疫力をキープ。
試験後の燃え尽き症候群を防ぐためにも、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
朝型の生活を維持し、受験当日のスケジュールに合わせて実力が発揮できるよう朝日を浴びるなど体内時計を整えることも大切です。
まとめ|受験生が合格を引き寄せるための集中力と免疫力を高めてストレスケアのための薬膳
薬膳を日常に取り入れることで、受験生の集中力を高め、免疫力とストレス耐性を強化することができます。
受験勉強中の集中力維持には脳の働きを活性化させるため血流を促進させ、風邪やインフルエンザ予防のために体の免疫力(抵抗力・バリア)をアップさせることが重要です。
受験当日が近づくと精神的に辛くなりがちなので、メンタルを整えることも考えます。
受験当日は、お腹に負担をかけず脳をフル回転させる朝食を摂ります。
そして、受験が終わったら疲労回復と次の試験に備えるための生活リズムを整えましょう。
受験生だけでなく、家族みんなで薬膳を取り入れることで、心身ともに健やかに過ごせるでしょう。
毎日の食事を少し工夫するだけで、合格に向けた心身のコンディションが整います。
ぜひ、これらの薬膳食材を活用し、万全の体制で受験に臨んでくださいね。
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