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むくみ対策になる旬の食べ物

2021年4月27日

 

むくみ対策の旬の食べ物

 

コロナ禍で運動不足の人が増えています。

それでなくても男性より筋肉が少なく浮腫みやすい女性。

座っている時間が長く外へ出て歩く回数が減りテレワークで通勤がなくなるとまさに運動不足から浮腫みやすくなってしまいます。

ここでは、今が旬の食材の中でスーパーで買えるものから浮腫み対策になるものを薬膳の視点でご紹介します。

 

利尿・利水効果のあるものを選ぶ

 

浮腫みは血流の悪さから毛細血管から細胞の間に流れる水分量が増えたり、毛細血管やリンパ管へ吸収される水分量が減少することで皮下に余分な水分が溜まり起こります。

塩分の摂り過ぎは、体内のナトリウム量の増加により濃度を一定に保とうとする体の恒常性から浮腫みの原因となります。

 

むくみ予防にはナトリウムを摂り過ぎないようにすることと、ナトリウムを出すためにカリウムを多く含む食材を食べることになります。

 

薬膳の成り立ちは今から3000年ほど前の中国です。

 

当時は、食材に含まれる成分のことはわかっていませんでした。

 

なので、ナトリウムを出すためにはカリウムを多く含む食材を食べるというより、経験的に利尿効果や利水効果のある食材を食べるということで浮腫み対策や予防をして来ました。

 

 

利尿・利水効果のある食材

 

利尿・利水効果のある食材は、主に雑穀類、豆類、瓜類、海藻類や魚などです。

 

特に薬膳で良く使われるものは

■雑穀類・・・はと麦

■豆類・・・小豆、黒豆、緑豆(もやしも含む)など

■瓜類・・・きゅうり、冬瓜、すいかなど

■海藻類・・・昆布、あおさ、わかめ、海苔など

■魚・・・鮎、すずき、鯛、鱧など

 

になります。

 

アンチエイジングに効果のあるむくみ対策の食べ物

 

この中でも、春先から初夏が旬の鯛は五臓の腎を補い、生命力の源とされる「精」を高める働きを持ちます。

腎は成長や老化に関わるとされるため、アンチエイジングを気にするなら腎を強めることが必要になるのです。

 

消化器系が弱ると、水分代謝が落ちるため浮腫みの原因となると考えます。

なので、薬膳でむくみ対策を考える時は消化器系に当たる五臓の脾を強める食材を摂りながら同時に利尿や利水をして行くと効果が出やすいと言えます。

 

鯛は、胃腸の機能を高める効果があるとされます。

脂肪の少ない白身魚なので、お腹にやさしくパワーアップもできます。

 

 

蒸し鯛

鯛を昆布〆した後、蒸して。陳皮塩を振っています。

 

また、利尿作用が強い食材は誰にでも合うとは言えません。

例えば妊婦さんが浮腫みを気にする時、はと麦はお勧めしません。

 

それは、下に降ろす作用が強いために流産する可能性があるからです。

それに対して白身魚は妊婦さんにもお勧めできるむくみ対策の食べ物なのでこの時期浮腫みのある妊婦さんは鯛を食べるようにします。

 

妊娠中は腎がダメージを受けると考えられるので、アンチエイジングだけでなくその点からも妊婦さんにお勧めです。

 

 

意外と知られていない浮腫み対策になる旬の食べ物

意外にも知られていないこれからが旬の野菜があります。

アスパラガスです。

 

 

春の家庭薬膳

左上はアスパラガスとにんじんと玉子の炒め物。春に弱りやすい肝にアプローチ。

 

アスパラガスは、元気を補い消化吸収を高めながら、代謝を良くして浮腫みを解消する食べ物です。

特に、穂先部分に含まれるアスパラギン酸は新陳代謝を高め疲労回復効果があるとされます。

 

えんどう豆や、スナップエンドウなどの豆類、もう少しで旬になるそら豆なども全てむくみ対策の食べ物です。

これから梅雨を迎える前に出すものはしっかり出して、梅雨の重だるさを感じないためにも今から旬の食べ物でむくみ対策をして行きましょう!

 

※陳皮とは、温州ミカンの皮を干したもので、五臓の肺と脾の気の巡りを良くして消化不良や下痢の改善になる漢方薬の原料にもなる食材です。

 

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森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

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