ブログ 中医学

高齢出産ママのことを考えたママ向け出産祝い

女性は血に左右される性だと言われます。

薬膳の基になる中医学で言われる血とはカラダの構成要素の一つで、いわばカラダのガソリンに当たります。

酸素や栄養分を体の隅々まで運んでいるので臓器や細胞を生き生きと動かすまさにガソリンです。

 

女性が血に左右されると言われるのは、毎月の生理で物理的に出血するだけでなく、妊娠すると自分の血で10か月の間赤ちゃんを育て、出産後は母乳を与える。

母乳も血が形を変えたものです。

 

ずっと血を消耗していると思いませんか?

 

生殖に関わるのは五臓の腎

 

五臓の中で、生殖に関わるのは腎です。

 

五臓相関図

 

出産後の女性は腎にダメージを受け、血が減っている状態なのです。

こんな出産後の女性の中でも、高齢出産ママは若い時より特に腎の立て直しに力を入れて欲しいのです。

 

腎のピークは28歳。

女性は7の倍数で変化すると言われるのは、腎の成長と老化を表しています。

 

 

女性は7の倍数で腎が変化する

 

 

30代後半、40代となると出産していなくても腎が弱っているところに妊娠出産という大仕事をした後だからです。

 

やがて訪れる閉経前後10年の更年期を酷くさせないためにも産後にしっかりリカバリ―しておくことはアンチエイジングにも繋がります。

 

 

血の不足によって出産後はこんな症状が出やすい

 

血はガソリンですから、血が不足すると疲れやすくなるのはわかりやすいと思います。

それ以外にも、こんな症状は血が不足しているからと考えられます。

 

■産後に髪の毛が大量に抜けたりパサパサになる

■産後鬱やイライラしやすい

■急に不安になったり悲しくなる

■目が疲れやすい

■爪が割れやすい

 

髪の毛は血余(けつよ)と言われ、飲食物から作られた血が十分体に行き渡った最後に髪の毛の栄養になると考えられているのです。

そして、血を作る大元は腎に蓄えられている精から作られます。

なので、血が減り腎がダメージを受けている産後の髪は抜けたりパサついたりしやすいのです。

 

メンタルが安定しないのも、血が不足しているからです。

血が十分あると人はメンタルが安定すると言われています。

妊娠前からイライラしやすい人は、産後さらに酷くなる可能性があります。

初めは夜中も3時間おきの授乳やおむつ変えなどで、睡眠不足になってしまいますが夜中に眠れていないと血が再生されないためにさらにメンタルが乱れやすいのです。

 

最近は、出産した本人が、生まれるとすぐに赤ちゃんの写真をSNSにアップすることが多くなりましたね。

これは血を減らす原因になります。

目は血を貯めている五臓の肝と関係があり、目を使えば使うほど血を消耗するからです。

昔から、産後は細かい文字を読んではいけないとか目を使ってはいけないと言われていたのはここに通じることでした。

 

できれば写真はご主人にアップしてもらうか、ご自身でアップしても「おめでとう!」のメッセージに返事をしない(笑)

アップした時に、返事はできないことを書いておくなどで自分の血を減らさないようにしておくことは、自分のためだけでなく赤ちゃんへの母乳のためだと忘れないで欲しいです。

 

爪の状態も血に関わります。

日頃から薄い爪、割れやすい爪は血が少ない表われです。

縦に筋が多くなったり、スプーンのように反ったりしたら特に注意が必要です。

 

以上の理由から、高齢出産ママに特におすすめなのは、腎のリカバーと血を増やすもの。

出産祝いは赤ちゃんグッズが多い中、産んだら終わりではなくこれから長く続く子育てに備えるために、親しい間柄の女同士の友人や姉妹であればカラダの立て直しを考えたプレゼントを贈りませんか?

 

 

高齢出産ママに贈りたいママ向け出産祝い

 

血を増やすもの、腎のリカバリーをするものでおすすめなのは、手軽に取り入れられる薬膳です。

しばらくは自分の事に時間がかけられないし、赤ちゃんに接するのでメイクもあまりしなくなると思います。

おむつ変えなどで何度も手を洗い、手荒れになる方もいらっしゃいます。

 

なので、手軽に摂れる食べ物で内側からの美容にもなる薬膳が良いですね。

 

例えば、ご飯の時にちょっと足せるもの、おやつに食べられるもの、お茶として飲めるものなどが良いでしょう。

薬膳に慣れていないと、変わったもので美味しくないと食べられないこともあります。

 

ごはんに使えるものではクコの実や黒きくらげ、黒ごま、黒豆など。

黒ごま豆腐や黒ごまクリームなら、そのまま食べたり黒ごまクリームに醤油を混ぜて簡単な胡麻和えの和え頃もに使えます。

 

 

クコの実

 

クコの実は潤いを増やしダメージを受けた腎のリカバリーができます。アンチエイジング食材としても有名な薬膳食材です。

血を増やす食材の代表は、なつめです。

 

 

なつめ

 

メンタルの安定効果もあるので、妊婦の時からおすすめな食材です。

中華食材店などには置かれていますが、ロバの膠質を入れてなつめを甘く煮た阿膠なつめは血を増やすものとしておすすめのおやつになります。

 

お茶では、紅茶や緑茶ではなく、腎のリカバーができる杜仲茶や黒豆茶。

それらをベースとしてレーズンや玫瑰花などを加えた血を増やしてメンタルを安定させるブレンドのお茶などです。

 

 

薬膳茶

 

 

高齢出産ママへの出産祝いおすすめ まとめ

 

赤ちゃん向けの出産祝いは、たくさんの方からプレゼントされるでしょう。

仲の良い女友達や姉妹なら、出産した本人のために労いとこれからの子育て応援の気持ちを込めたものが良いですね。

 

自分のために時間をかけることができない産後直ぐの高齢出産ママには、弱った腎を立て直し、減少している血を少しでも補える薬膳食品がおすすめです。

食べたり飲んだりすることは、削れない生活の一コマです。

 

そこにプラスできる薬膳食材の詰め合わせは、仲の良い間柄だからこそできる、相手の体を思いやる最高のプレゼントになるでしょう。

 

おすすめ食材はコチラで購入できます。

⇒ 癒雅膳食

 

 

【関連記事】

なぜ日本人女性を元気にしたいのか?

 

目が疲れるアラフィフにおすすめの簡単な一品は食べる目薬

 

献血の後に食べると良い食事はコレ

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ プロ向け 活動報告

2024/4/30

【活動報告】第3期薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー講座(アドバンス)全12回終了

偶然にも横浜で活動されるお二人が受講された『薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座(アドバンス全12回)』が終了しました。     『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』はベーシック全7回とアドバンス全12回(事例検討会12回を含む)より構成されていて、それぞれのコースが終了された後、認定テストに合格されると、『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー』と『薬膳ヘルスビューティケアアマスターアドバイザー』に認定させていただきます。   この講座を受講されるのは、 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/4/28

特別勉強会 3回目の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」開講しました

2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして行っている『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』も4月22日(月)に3回目を迎えました。     3回目は農薬とは?から、遺伝子組み換えのメリットとリスク、ゲノム編集のメリットとデメリット、食品添加物と広範囲に渡りました。 農薬についてだけでもこれだけあります。  ・農薬の分類 ・農薬の使用目的 ・農薬の剤型 ・日本での農薬の現状と世界との比較 ・WHOで発がん性と示した農薬   体を作る食材の事を知らなければ選ぶ基 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告 薬膳

2024/4/28

【活動報告】対面にて最短で基礎が学べる「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」を開講しました

  2024年4月20日、21日の2日間で『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』を対面にて開講しました。 4名の方が受講され、二日間で薬膳を始めるための中医学の基礎から食材の選び方、食材事典の読み方を学ばれました。 過去に、独学で学ばれたことがある方や単発で何度か他の方から学ばれたことがある方もいらっしゃいました。 日本人になじみがあるのは明治以降にオランダやドイツから入って来た西洋医学の考え方で、東洋医学の陰陽のバランスの取り方などの概念はあまり浸透していません。 そのため、これを本で学んだり ...

ReadMore

お知らせ 受講後の感想 活動報告

2024/4/22

【活動報告】怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話を開講しました

2024年4月24日(水)に二回目となる『怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話』を開講しました。     薬膳の基になる中医学では体の構成要素を「気・血・津液」の3つだと言います。   その中の「気」は元気、やる気、勇気など普段使っている言葉でも何となくは感じるもののハッキリとわかりにくいと誰もが思うものです。   そこで「気」にフォーカスして「気」とは一体どんなものなのか?をお伝えする講座となりました。   中国では日本の縄文時代以前から「 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, 中医学
-, , , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳