ブログ 薬膳茶

台風前の低気圧不調で頭痛・浮腫み・重だるさがある人におススメ薬膳茶5選

2020年9月3日

未曾有の巨大台風10号が接近中です。

その影響でここ数日体調不良の方が増えていますね。私も例外に漏れず昨日から頭痛に悩まされています。

頭が痛い時、重だるくて動きたくない時は考えて料理をするのも億劫になると思います。

そんな時にはお茶が手っ取り早い薬膳です。

 

台風による湿気でだるさや浮腫みになるので、要らない水分を出せばいい

台風が近づいている時の不調の原因の一つは、体の中に溜まった余分な水分が出しにくくなることが原因です。

汗をかいても乾燥しにくく体温も下がりにくいため、体に熱がっこもったままになります。

暑いからと言って冷たいもので涼を取ろうとすると、胃腸が冷えて働きが悪くなりさらに水はけの悪い体になってしまいます。

なので、エアコンを適度につけて体温程度の温かいものを摂ることが大切です。

その上で、すでに溜まっている余分な水分をお茶で出して行きます。

 

 

浮腫みや重だるさがある時に、体の余分な水分を出す食材を使ったお茶を飲む

体調がイマイチだと買い物にも行きたくなくないですよね?

買い置きのお茶があれば、それが簡単な薬膳茶になります。日本にはジメジメとした梅雨があるし台風も毎年必ず来ます。

だから何種類かご自宅に持っておくと良いものをご紹介しますね。その時の体の状態に合わせて選んでください。

 

〇ハトムギ茶

体を冷やしながら溜まった要らない水分は尿で出す。皮膚の化膿の改善や美肌効果がある。消化機能の改善にも効果がある。

炊飯用のはと麦を白米と一緒に炊いて常食しても良い。妊婦さんは注意。

 

〇とうもろこし茶(ひげ入り)

体を温めも冷ましもしないので、熱がこもっている人でも冷えている人でも体に影響なく飲める。浮腫みの改善にはとうもろこしよりひげの方が効果がある。

ひげが入っていないとうもろこし茶を持っている場合は、とうもろこしを食べた後のひげを天日干しして一緒に入れて飲むとよい。

 

〇小豆茶

体を温めも冷ましもしない。利尿作用が強いのでホットフラッシュや夕方からの微熱、ドライアイ・ドライマウスなどの症状がある場合はさらに症状が酷くなるので避ける。

このような症状が無くてもアラフィフ世代は、体に必要な潤い不足気味なので尿量が増えて浮腫みが改善されたら摂るのを止めて他のお茶に変える。

ペットボトルでも売られている。

 

〇黒豆茶

体を温めも冷ましもしない。浮腫みの改善をしながら血めぐり改善とアンチエイジングが同時にできる。

黒豆きなこを豆乳割りにしてもよい。ただし砂糖を入れるなら控えめに。(せっかく浮腫みを取るために飲むのに砂糖は要らない水分を呼ぶので)

 

〇ハブ茶

やや体を冷やす。湿気で頭痛がある時に効果がある(頭部に溜まった要らない水分を尿で出すと言われる。)

めまいや、目の充血、かすみ目などの目のトラブルにも効果がある。便秘の改善にも。(下痢しやすい人は避ける)

 

これらのお茶をブレンドしても良いです。更に効果はアップすると考えてください。

 

 

台風で不調がある時のお茶選びのまとめ

 

比較的馴染みがあり、スーパーでも買いやすいものを選びました。その時々の体の状態は一定ではありません。

だから、自分で体の状態に合わせてこれらを使い分けることがカラダのバランスをフラットに(健康な状態)に戻すコツです。

 

小豆茶のように強く利尿するものは早く浮腫みの改善ができますが、もともと必要な潤い不足だとカラカラになってしまうということを知っておく必要があります。

必要な潤い(水分)と要らない水分は全く別のモノです。カラダの状態をフラットにするには必要な潤いは十分にあり、要らない水分は溜めていないことです。

しかし、アラフィフ世代は、残念ながら必要な水分は不足して要らない水分を溜めている場合が多いのです。

 

また、せっかく要らない水分を出しているのに、溜まりやすい体になる食生活を続けていたらイタチごっこでいつまでも不調は改善できません。

要らない水分を溜めにくい体にするにはどうしたらよいかを書いた記事がありますので合わせてお読みくださいね。

 

今回の台風で被害が大きくならないことを願っています。

 

 

【関連記事】

台風による湿気で頭痛、だるさ、気分の落ち込みの3つの解決方法

 

 

 

体質的に食べない方が良いものを、たまに食べてもなかったことにできる薬膳の知恵が学べる無料メール講座配信中

 

お知らせ プロ向け 活動報告

2024/4/30

【活動報告】第3期薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー講座(アドバンス)全12回終了

偶然にも横浜で活動されるお二人が受講された『薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座(アドバンス全12回)』が終了しました。     『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー認定講座』はベーシック全7回とアドバンス全12回(事例検討会12回を含む)より構成されていて、それぞれのコースが終了された後、認定テストに合格されると、『薬膳ヘルスビューティケアアドバイザー』と『薬膳ヘルスビューティケアアマスターアドバイザー』に認定させていただきます。   この講座を受講されるのは、 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/4/28

特別勉強会 3回目の「日本の食と日本人の健康を考えてみよう会」開講しました

2024年2月から月に一度のペースで外部講師をお招きして行っている『日本の食と日本人の健康を考えてみよう会』も4月22日(月)に3回目を迎えました。     3回目は農薬とは?から、遺伝子組み換えのメリットとリスク、ゲノム編集のメリットとデメリット、食品添加物と広範囲に渡りました。 農薬についてだけでもこれだけあります。  ・農薬の分類 ・農薬の使用目的 ・農薬の剤型 ・日本での農薬の現状と世界との比較 ・WHOで発がん性と示した農薬   体を作る食材の事を知らなければ選ぶ基 ...

ReadMore

お知らせ 中医学 活動報告 薬膳

2024/4/28

【活動報告】対面にて最短で基礎が学べる「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」を開講しました

  2024年4月20日、21日の2日間で『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』を対面にて開講しました。 4名の方が受講され、二日間で薬膳を始めるための中医学の基礎から食材の選び方、食材事典の読み方を学ばれました。 過去に、独学で学ばれたことがある方や単発で何度か他の方から学ばれたことがある方もいらっしゃいました。 日本人になじみがあるのは明治以降にオランダやドイツから入って来た西洋医学の考え方で、東洋医学の陰陽のバランスの取り方などの概念はあまり浸透していません。 そのため、これを本で学んだり ...

ReadMore

お知らせ 受講後の感想 活動報告

2024/4/22

【活動報告】怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話を開講しました

2024年4月24日(水)に二回目となる『怪しくない!面白い!東洋医学を実践するための気の話』を開講しました。     薬膳の基になる中医学では体の構成要素を「気・血・津液」の3つだと言います。   その中の「気」は元気、やる気、勇気など普段使っている言葉でも何となくは感じるもののハッキリとわかりにくいと誰もが思うものです。   そこで「気」にフォーカスして「気」とは一体どんなものなのか?をお伝えする講座となりました。   中国では日本の縄文時代以前から「 ...

ReadMore

お知らせ 活動報告

2024/3/24

【活動報告】朝日カルチャーセンタ―様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開講しました

2024年3月23日(土)13:00~14:30に朝日カルチャーセンターくずは教室様にて『薬膳DE骨粗鬆症予防』を開催しました。     女性は閉経後「骨粗鬆症」になりやすいことは、現代ではよく知られていることです。   閉経により女性ホルモンのエストロゲンの活性化は閉経前の1/10程度に下がると言われ、閉経前にあったエストロゲンによる脳、肝臓、腎臓、皮膚等への良い影響が減少することで更年期以降の様々な変化が見られます。   エストロゲンからの良い影響がなくなること ...

ReadMore

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

森澤孝美

「なかったことにする薬膳」と「簡単エイジングケア薬膳」でアラフィフをサポートする簡単エイジングケア薬膳講師。お惣菜でも外食でも選び方の理論が分れば薬膳になる。レシピが無くてもコツを掴んで実践できるとご好評。個人セッションも受付中。 薬膳食療法専門指導士。中医学と薬膳を学んだ後、多忙で食事が手作りできない人でも取り入れられる簡単エイジングケア薬膳講座を展開。日本全国より受講される。

-ブログ, 薬膳茶
-, , ,

© 2024 モーリー薬膳ラボ 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美 なかったことにする薬膳