去る2月22日(土)より一般の方向け上級コース『女性にありがちな不調ケーススタディ薬膳講座』をオンラインにて開講しました。
この講座では、一般的に女性に多くみられる不調を中医学の視点から読み解き、その予防や解決するための食の選び方へと繋げていきます。
最近は平日にお仕事をされている方のご受講が多くなり、連続講座も土曜日の開講となりました。
一回目は時節柄「花粉症対策と薬膳」で、花粉症と関わる五臓の弱りと、各五臓の連携による症状の出方と花粉症を和らげるための年間を通して気をつけること、花粉症の症状が出てしまっている時期に気をつけること、症状が出ていない時期に気をつけることの三つのタームでお伝えしました。
今の花粉症対策は、花粉が飛び始めたら「花粉に触れない」「家に持ち込まない」等が中心で、触れてしまった時、吸ってしまった時にはもうどうすることもできないという考え方です。
そのため、薬を使って対処療法をするしかありません。
中医学では、花粉は飛んでいても本来害はないものなので、触れても吸い込んでも何も起こらない体にするにはどうするか?を考えて、家庭でできる花粉症対策を食事、睡眠などの身近なことで考えます。
また、花粉症の人は、反応してしまう花粉によく似た分子構造を持つ果物などにアレルギー反応を起こして、口の中が腫れたりイガイガしたり痒みが出たり、場合によっては呼吸ができなくなるなどの生命に関わる交差反応が起こることもあります、
その一覧表も一緒にお伝えしました。
二回目の今日は、「風邪予防とひき始めの症状別薬膳」でした。
風邪と一括りにしてしまいがちですが、これも中医学で考えると明確な違いがあります。
葛根湯は風邪の初期に使う漢方薬ではありますが、どんな時でも葛根湯という考え方は間違い。
風邪の分類がわかると葛根湯はどんな時に使うのか?葛根湯以外はどんなものをどんな時に使うのかまでお伝えしました。
五臓の関係や陰陽の考え方がわかるようになり、実際の症状で考えられるとより一層中医学が身近なものになるかと思います。
次回は、3月22日(土)に頭痛対策薬膳になります。
ご受講くださっている皆様のより深い学びと実践に精一杯お伝えさせていただきます。
症状別ケーススタディ講座の内容についてはこちらをご覧ください。