11月20日(水)と11月30日(日)の二回に渡り、対面で舌診講座を開催しました。
平日の方が都合の良い方と平日はお仕事があり週末の方が受講しやすい方がいらっしゃるので、今回は平日・週末の二回開催する運びとなりました。
もともと、「舌診講座」はいつですか?というお問合せとリクエストをいただいたことで開催したものです。
それだけに、以前受講されたことがある方も再受講割引を活用されてお二人再受講され、全部で9名の方が受講されました。
舌は経絡が集まる場所なので、体の中の状態が顕著に現れます。
中医学は、血液検査やレントゲン、ましてやMRIやCTなどの画像解析のなかった時代から、何千万人か何億人か分からない人数の人を見て体系立てて来たものです。
それはどんなに西洋医学が主流になっても現在でも活用されているものです。
体の観察で、内部で起っていることがわかり根本的な不調の原因がつかみやすいため、観察の一つに舌を見ることがセルフケアをする上でとても有効なのです。
今回は、まずチェックシートで受講される方がご自身の体質を知るところからスタートしました。
その上で、舌の観察をする上での注意点や、舌を見るポイントなどを学び、実際に鏡を見ながら各自スケッチです。
その後で、先に行った体質を知るチェックシートの結果と照らし合わせました。
これにより、例えば五臓の「脾」の調子が悪く不要な水分が熱化したら舌はどんな状態になるか、色は?形や大きさは?
苔はどんな色でどんな場所にどんなふうに付くのかなど、具体的にわかっていただけたと思います。
自分の舌でも、まじまじと観察する機会はあまりないのが一般的ですが、この講座では私も私の体質を説明したうえで舌をお見せしました。
そして全員でそれぞれの舌を観察して体質による舌の特徴を実際に見て理解が深まり、また、お互いに舌を見せ合うことで体質が違うとこうも舌も違うことが分かったとワイワイ楽しくワークショップができました。
ご受講くださった皆さま、ありがとうございました。
ぜひ、毎日舌を観察してご自身の体調の変化に気づき、前日食べたり飲んだりしたものを振り返ってセルフケアにお役立ていただけたら幸いです。
2025年もまた、舌診講座は開講する予定です。
中医学の基礎理論が分かっていないと舌診でわかる内容の理解ができないため、舌診に興味がある方は先に『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』をご受講ください。
※舌の写真は掲載の許可をいただいております。